大人になったフェルスタッペン、仲間入りしたガスリー、達観のハミルトン
キャラが立つ。これは、複数が同じ場で闘う個人競技で最も重要な要素だ。キャラクターは、いろいろ想像力を膨らませてくれる。最近のF1が面白いのは、パワーユニットや車体、そしてドライバーのキャラが立っているから。
ブラジルGPのトップ3会見の3人がその見本だった。
会見場は、向かって左から、2位のピエール・ガスリー、優勝のマックス・フェルスタッペン、3位のルイス・ハミルトン。
ガスリーは、素直に初表彰台を喜び、フェルスタッペンは手振りを交えながらバトルを思い出し、ハミルトンは、若手の台頭を心から歓迎している様子が、3人の表情に注目するとよく分かる。
ちなみに、ハミルトンはこの会見中に、5秒ペナルティを知って、フェルスタッペンに、“5秒ペナルティが決まったみたい”と耳打ちしているが、この光景も含めて、3人が胸襟を開いてフェアなバトルを楽しんでいることが見えてくる。
先入観でも、キャラが楽しめるとF1は、きっともっと面白くなる。
[STINGER]山口正己
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