レースに戻る!!–スパのアクシデントから生還したコレアの挑戦-1
9月1日のスパ-フランコルシャンのアクシデントで昏睡状態に陥ったファン・マヌエル・コレアは、強い決意と願望を持って治療に専念している。
同じベルギーGPサポートレースのFIA-F2で、友人のアンソニー・ユベールを失ったコレアは、自身とユベールのためにコクピットに戻る強い意志を表明し、「自分のためだけでなく、彼のためにもレースに帰らなければならないと感じている」と、病床でコメントした。
コレアは、病床から、公式ソーシャルメディアで、進捗状況を更新しているが、アルゼンチンのムンドスポーツラジオの番組で詳細を語り、ファンの支援に感謝し、フォーミュラ2に戻ることを誓った。
「私を取り巻く人たちと一緒にいます。肉体的、精神的な支えになった彼ら、家族とともにボクのよりどころでした。 睡状態から目覚めたとき、ベッドで落ち込んでいる中で、立ち上がって戻るために戦えることに気付きました。ボクには、F2に戻ってF1に到達する夢を実現させるモチベーションがあります。たくさんのメッセージと、病院にお見舞いに来たいと思ってくれた知らない人々から、厳しい瞬間に、闘う勇気をもらいました」
コレアは酷いクラッシュで人生に対する考え方が変わり、再びステアリングを握りたいか疑問を持ったこともあった。
「ボクの人生を変えた事故だった」。
「死に近い経験をして生きて出て行くと、モーターレースを超えて目が開きます。病院では、再びレースをしたいかどうかわからない瞬間があり、レースが最も重要なことではないことに気付きました。それは私の情熱ですが、事故は人生の優先事項を示し、優先すべきは、健康と家族でした」
「私の情熱はまだレースにあります。友人から、F1の夢を諦めるか尋ねられ、事故が夢を消すことはない、それが夢なので続けたいと答えて戻ることを決めました」
精神的な闘いを支えた中の一人が、アクシデントで両足を切断したビリー・モンガーだった。コレアは、モンガーが、インスピレーションとモチベーションの両方に勇気を与えたとコメントした。
「苦しんだ後にレースを続けたモンガーに会って、精神的に助けられました。回復できることを知ったからです。
「彼の態度にモチベーションを感じました。彼は多くのエネルギーと雰囲気を持った人で、この2か月で私はどん底から抜け出すのを助けてくれました」
「また、2014年から一緒にレースを闘って来たアレックス・アルボンが、会いに来てくれた時はびっくりしました」
(その2につづく)
【STINGER】
photo by FIA-F2