最終戦に挑むホンダ田辺TD
2019シーズン最終戦のアブダビGPを前に、ホンダ陣営は、褌を絞め直した。
90度コーナーとロングストレートで構成されるヤス･マリーナ･サーキット。レースは、トワイライトで行なわれるアブダビGPは、中東特有の高温とダスティな路面が特徴。昨年はRed Bull Toro Rosso Hondaのピエール･ガスリーが、17番手からトップ10まで浮上するも、残り9周でリタイアと、悔しい展開になった。シーズンをいい形で締めくくるためにも、今年は、レッドブル･ホンダ、トロロッソ･ホンダの4台は、力強いレースを期して臨む。
Honda F1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「いよいよ2019年シーズン最終戦のアブダビGPです。2月のウィンターテスト初日から285日、まだまだやり残したことも沢山あり、正直あっと言う間の一年でした」
「今年は2015年のF1復帰以降、我々としては初めて2チームへPU供給を行いました。昨年からパートナーシップをスタートしたRed Bull Toro Rosso Honda、今年から供給を開始したAston Martin Red Bull Racingと共に、いい形でシーズンを通して前進を遂げられたと思います。先日のブラジルGPでの両チームとの1-2フィニッシュは、今年の進歩を象徴する一つのハイライトになりました」
「今回レースが行われるヤス･マリーナ･サーキットは、1.2kmという長いバックストレートと、多くの90度コーナーが特徴で、レースと予選は気温が下がった夕暮れ時のトワイライトレースですが、一方で、FP1とFP3は日中の気温が高い異なる状況で行われるため、車体、PU共にセッティングを煮詰めていくことが難しいグランプリでもあります」
「先日のブラジルでのよい結果から得た勢いを維持し、さらなる挑戦の気持ちを持ち、シーズンを締めくくる最終戦にチーム一丸となって向かいます。悔いを残すことなく、来年に繋がるレースをできればと思っています」
