ハミルトン、88回目のポールポジションから84勝目–2019F1GP第21戦(アブダビGP)決勝
2019F1GPの最終戦アブダビGP決勝レースが、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが強さで2019年を締めくくった。
レースは、ハミルトン+メルセデスがポールポジションからスタートし、一度もトップを明け渡すことなく55周を制圧したが、終盤に連発したバトルが単調な展開を救った。
タイヤマージメントを進めて終盤を迎えた残り11周の45周目。ペレス+Rポイントがフルケンベルグ+ルノーをパスして8番手へ。47周目にはクビアト+トロロッソ・ホンダがフルケンベルグ+ルノーを際どくパス。
3番手のルクレール+フェラーリに1.5秒/ラップで最後尾からスタートしたボッタス+メルセデスが近づき、フェッテル+フェラーリはアルボン+レッドブル・ホンダの2.5秒差を1.5秒/ラップ速いペースで追いかけてパス。
ペレス+Rポイントがノリス+マクラーレンと激しい先陣争いを展開。最後の10周にドラマが集中し、2019年の締めくくりに相応しいエンディングになった。
表彰台は、ハミルトンを中心に、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位シャルル・ルクレール(フェラーリ)の若手が並んだ。
ハミルトン+メルセデスは、「将来が期待できる若手の台頭は嬉しい限り。来年も彼らに負けないように頑張りたい」と若手にエールを送ったが、最終ラップに、使い古したタイヤでファステストラップを記録する衰えを見せない気力と腕前は、“いつでもかかってこい”といっているようでもあった。
F1GP70周年となる2020年、3月15日のオーストラリアGPで幕を空ける。
◆2019F1GP第21戦(最終戦)結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
3. ルクレール+フェラーリ
4. ボッタス+メルセデス
5. フェッテル+フェラーリ
6. アルボン+レッドブル・ホンダ
7. ペレス+Rポイント
8. ノリス+マクラーレン
9. クビアト+トロロッソ・ホンダ
10. サインツ+マクラーレン
11. リカルド+ルノー
12. フルケンベルグ+ルノー
13. ライコネン+アルファロメオ
14. マグヌッセン+ハース
15. グロジャン+ハース
16. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
17. ラッセル+ウィリアムズ
18. ガスリー+トロロッソ・ホンダ
19. クビツァ+ウィリアムズ
—-以下、リタイア
20. ストロール+Rポイント
[STINGER]山口正己
photo by MERCEDES