ルイス・ハミルトンはフェラーリに行く?!
6度目のワールドチャンピオンを決めたルイス・ハミルトンの周辺に、チーム移籍のウワサが立ち上っている。規則が大幅に変更になる2021年に、フェラーリに乗るのではないか、というものだ。
F1ドライバーなら誰でも、一度はフェラーリのステアリングを握りたいと思っている、というのが定説として存在する。歴史的にみて、フェラーリは1950年からのF1GPの歴史にすべて関わっている唯一のチームであり、いかに強いメルセデスも、その存在感には追いつけない。
しかし、ルイス・ハミルトンに限っては、フェラーリに乗りたい、というイメージがもう一つ沸かないとう声もある。ルイス・ハミルトンは、ロマンより実績を追求するタイプだからか。
しかし、あのラウダも、フェラーリに乗り、アイルトン・セナはウィリアムズの後にフェラーリに乗るはずだった、という話もあるが、ミハエル・シューマッハはフェラーリで名声を構築したけれど、フェルナンド・アロンソは、タイトルを取れなかった。セバスチャン・フェッテルの成績も、アロンソに似ているかもしれない。ハミルトンはもう少し周到に人生の戦略を考えていそうだ。彼の興味は、フェラーリという名声ではなく、噂される2021年のフェラーリがタイトルを撮れるポテンシャルを持つかどうかということだ。
2020年のハミルトンは、メルセデスを継続するが、ミハエル・シューマッハと並ぶ7度目のタイトルを取ったとして、エンジンに限れば、2009年のデビューを飾ったマクラーレン時代からメルセデスだけとのつきあいだ。つまり、ルイス・ハミルトンは、メルセデスという最強エンジンがあったからタイトルを取れた、という見方をされることを、ハミルトンは、満足しているのだろうか。
メルセデスだけでなく、別のチームでもタイトルを取れれば、エンジンやチームの力ではなく、ドライバーの力でのタイトルと誰にでも言える。さてルイス・ハミルトンの人生計画の中で、フェラーリはどんな役回りなのだろうか。
[STINGER]山口正己
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