2019年タイヤ継続使用決定
FIA(国際自動車連盟)は、12月5日から7日にアブダビGPの会場のヤス・マリーナ・サーキットで行なわれたテストでのチームからの報告を元に、2020年F1GPにF1にタイヤを一社供給するピレリが供給するタイヤを、2019年までのものと同じものとすることを発表した。
チーム側は、3日間のテストの間に、2020年用タイヤの走行データとドライバーのフィーリングを報告し、それを元に継続を決めたFIAは、その理由を以下のように挙げた。
*2019年シーズンと同じタイヤを使うことで、チームが2020年のタイヤ構造の異なるプロファイルに対応するために、2020年の車のデザインを変更する必要がなくなる。
⇒高騰する開発費を抑えられる。
*これにより、チームは、すでに高度な段階にある2019年マシンを、2020年用として開発を継続できる。
⇒最後の1年のために新たなマシンを開発するある種の無駄を排斥できる。
*2019年のタイヤを継続使用することで、チームの安定性も保証され、現在のレギュレーションで闘う最後のシーズンに、流用できる利点がある。
⇒2021年からの18インチになるタイヤだけでなく、空力的にも大きく変化するマシン開発にチームが注力できる。
2021年以降は、タイヤサイズが、現行の13インチから18インチに移行するが、そこに備えては、チームと協力した開発が続けられる。
[STINGER]山口正己
photo by PIRELLI