次の日本人F1ドライバー候補は?!
松下信治か角田裕毅か、それとも?
日本人ドライバーは、2014年最終戦のアブダビGPにケーターハムで参戦した小林可夢偉を以後、途絶えたままだ。トヨタがF1を継続していれば、可夢偉と中嶋一貴がF1シーンに登場して状況が変わった可能性が高く、以後の流れが変化したはずだが、実際にはそうならなかった。
2015年にホンダが、マクラーレンのパワーユニット・サプライヤーとしてF1に復帰し、日本人F1ドライバーの期待が高まったが、具体的な形で“本番”を走れたのは、今年10月の日本GPの金曜フリー走行での山本尚貴がトロロッソ・ホンダに乗っただけに留まっている。
2020年のドライバーズ・リストに、日本人の具体的な名前は挙がっていないが、ホンダはこの先をどう見ているのか。
2019年には、フェルスタッペン+レッドブル・ホンダが優勝したオーストリアで、レッドブルがホンダに表彰台登壇のチャンスを譲って田辺豊治テクニカルディレクターが表彰台でシャンペンを浴びる場面があった。
ホンダの若手育成システムのバックアップを受けるドライバーとして、FIA-F2で優勝経験を持つ松下信治や、レッドブルカラーのF3を闘う角田裕毅、福住仁嶺や牧野任祐とF1のリンクは、この先どうなるのだろう。
2020年に向けて、ホンダの動きが注目される。
[STINGER]山口正己
photo by FIA-2 / Euro Formula Open