マクラーレン、ステラ体勢で2020へ!!
マクラーレンは2020年シーズンに向けて、パフォーマンスディレクターのアンドレア・ステラをレーシングディレクターに昇させた。
ステラは、フェルナンド・アロンソのエンジニアとしてフェラーリで活躍した後にアロンソとともに2015年にマクラーレンに移籍、エリック・ブーリエが2018年にチームを去った後、マクラーレンの週末をリードするポジションに付き、さらに、2019年に、チーム入りした元ポルシェのレース活動のリーダーであるアンドレアス・ザイドルが、マクラーレンF1チームの首脳陣の再編の一環としてステラにこのポジションを与え、2020年の進化をめざしている。
セイドルは、「チームを統率する能力でアンドレアを完全に信頼している」として、チーム改善の最善策としてステラを採用したとコメントした。
また、マクラーレンには、トロロッソからジェイムス・キーがテクニカルディレクターとして2019年にチーム入りしており、ステラの抜擢は、2020体勢、さらには新規則となる2021に向けての体勢固めの最終章といえる。
マクラーレンは、2020に向けてニューマシンMCL35を準備しているが、このマシンは、メルセデスのボスであるトト・ウルフが、シーズンオフのテストで最も注目するマシンとして挙げており、2020のマクラーレンがポテンシャルを上げてくることが確実視されている。
チームはまだ新車の発表の日付を設定していないが、マクラーレンのCEOであるザック・ブラウンは、「ルールはそれほど変わらないので、私たちの目標は漸進的に改善し続けることだ」と控えめなコメントをしている。
「昨シーズンはトップから1.5秒以上離れていたけれど、シーズン終了時点でそれは10分の8まで縮まったけれど、まだ大きなギャップがあり、まだまだやるべきことがたくさんある」とコメントした。
ステラの起用を中心に、風洞や主要施設を完備した巨大テクノロジーセンタを構えるマクラーレンの進化が注目される。
[STINGER]山口正己
Photo by McLaren