2020年、マクラーレンがジャンプする!?–1/2
2020年シーズンを前に、2019年からマクラーレンのチームプリンシパルに就任したアンドレアス・ザイドルは、マクラーレンF1との初年度を振り返った。
ポルシェ919Hybridの開発帰任者だった男は、F1初年度の仕事に、自信とプライドを持っていた。
「シリーズ4位に自信」
シーズン中にチームが改善したことは間違いなく、我々のチームは、レース・ウィークが計画通りに進まない困難な時期を乗り越えました。もちろん、コンストラクターズチャンピオンシップで4位を確保げできたことが全員にとって素晴らしい成果でした。
さらに重要なのは、進歩したことでチーム内に前向きな勢いを確保できたことです。まだ先が長くやるべきことがリストにたくさん残っていますが、明確な計画と目標に向けて引き続き取り組んでいます。
また、メディアと私たちを応援してくれるファンからの前向きなフィードバックは本当に印象的でした。外部からのサポートを感じることが、追い風となりました。
「期待以上の闘いができた」
2018年11月にマクラーレンと契約したとき、2019年シーズンの4位は,正直言って期待していませんでした。闘いは非常にタイトで、チームの困難な時期を考えると、2019シーズンは驚くべき前進だったことで、我々は多くのモチベーションとエネルギーを与えられましたので、この勢いを維持し、野心的な目標を達成するために推進し続ける必要があります。ただし、ライバルを過小評価してはなりません。彼らは皆同じ高い目標を持っていて、真剣に闘ってくるからです。
「最も印象的なのはフランスGP」
予選でランド・ノリスとカルロス・サインツが5-6番手、レースでサインツ6位、ノリス9位を得た第8戦のフランスGPが最も印象的。4番目に強いチームであることが明らかになり、コンストラクターズの順位で“P4”
を戦えると考えられました。
マシンの開発はうまく機能しており、さらに進化できました。ウォーキングの本拠地が、シーズンを通してアップデートを開発して製作して現場に届ける様子が見えたのは素晴らしいことでした。
シリーズ4位を確定したブラジルGPも印象的でした。シーズン中のクルマの改善方法、弱点の理解方法、レースの週末の戦略や、予選パフォーマンス、そしてドライバーのパフォーマンスなと、すべてが素晴らしく、シリーズ4位は当然の報酬でした。
また、新しく準備が整った風洞とドライビング・シミュレーターは、2021年用のメルセデス・エンジンとともに、フロントローに戻るために重要な要素になります。
私はシーズン半ばにチームに加わりましたが、全体のオープンなアプローチに対して、チーム全員に感謝しなければなりません。
(2/2につづく)
[STINGER]山口正己
Photo by McLaren