『FORD v FERRARI』、オスカーW受賞!!
話題の映画『FORD v FERRARI』が、アカデミー賞を受賞した。サウンドと映画のいずれも編集賞のW受賞となった。
『FORD v FERRARI』は、1966年の物語。ちょうど“ダウンォース”という概念ができ始めたところで、アメリカとカナダを舞台に人気を博したCAN-AMシリーズで、チャパラルがウィングを初めてトライし、1968年にF1でもウィングが大流行を呼んだ空力時代の入り口だった。
その視点で見ると、2社が送り出したフェラーリ330とフォードGT40のボディは、対局のフォルムだった。曲線を多用した丸っこいフェラーリと、直線的なフォード。経験と感性の“フェラーリ・ライン”で描かれた330Pと、コンピュータでレーシングカー史上初めてデザインされた直線的なGT40。
空力的にも、この映画は、自動車レースの歴史を語るポテンシャルも持つ優秀作であることが、改めて証明された。
[STINGER]山口正己