順調な1日–バルセロナF1合同テスト2日目のホンダ
バルセロナテスト2日目のホンダは、アストンマーチン・レッドブル・ホンダをアレクサンダー・アルボンが、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダをピエール・ガスリーが担当。初日同様、4番手と5番手のタイムを記録した。
レッドブル・ホンダはテスト前のシェイクダウンとテスト初日をフェルスタッペンが担当したため、アルボンはRB16の初ドライブとなったが、すぐにペースをつかんで134周を消化。ポジティブな感触とともに初走行を終えた。
アルファタウリ・ホンダのガスリーは、路面温度が低い最初の周回の9コーナーでスピンを喫した。9コーナーは昨年レッドブル・ホンダでの初乗りテストでクラッシュしたコーナーだが、今回はダメージなく走行を続け、全ドライバー中2番目に多い147周を走破し、レッドブル・ホンダのアルボンと0.2秒差の5番手に着けた。
テスト1最終日の22日は、両チームとも2名のドライバーが午前と午後を分けて担当する予定。
田辺豊治Honda F1レーシングテクニカルディレクター
「テスト2日目も、初日同様に基本的な機能確認のプログラムを進め、初日の走行データを解析した結果をフィードバックしてパワーユニットのセッティングの最適化を進めました」
「ランチタイム前にSakuraのベンチテストでPUに関する懸念点が見つかったため、万全を期してアルボン選手のPUを乗せ換えています。確認の結果、特に問題は見られなかったため、今日の午前に使用したPUは明日のセッ ションから使用を再開します」
「この作業で若干の走行時間を失いましたが、アルボン選手が134周、ガスリー選手が147周を走行し、今日も多くのデータを得られた一日になりました」
アレイサンダー・アルボン(アストンマーチン・レッドブル・ホンダ)
1:17.912 / 134周
「RB16での初走行は、いい一日になりました。昨日のマックス(フェルスタッペン)の走行で得たフィードバックを反映して作業を継続しました。マシンは、マックスと同じくおおむねポジティブな感触を得ています 。ランチタイム前後にPUに関する確認を行なったため多少の時間をロスしましたが、それ以外はスムーズな一日でした」
「チームが、の開発期間の間に昨年問題だと感じていたエリアの修正を図り、マシンに乗ってすぐに改善されていることを感じました。いつでもサーキットに戻った初日はうれしいものですが、今日はさらにマシンの力強さを感じられたことのでハッピーです」
ピエール・ガスリー(トクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
1:18.121/147周
「オフシーズンで走行がなくてさみしい思いをしていたので、今日は嬉しかったです。プレシーズンテストが例年より2日少ないので、できる限り多くの周回を重ねることが目標で、効率よくさまざまな項目をこなしていく必要がありま した。予定していたプログラムを完了できて、満足していますし、マシンに乗ってすぐ快適な走行ができました」
「昨年に比べてテスト項目が増え、ボクのドライビングに関してもすべてを引き出すための理解を深める必要がありま したが、どちらもいい結果が得られたと思います」
「新しいマシンで新パーツも試しているので、まだ伸ばしていかなければいけない部分は多くあるし、解析が必要な領域もあります。残りのテストに向けていい方向性を見つけられたので、今日は かなり習熟が深まったと思います」
【STINGER】
photo by Honda