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史上4台目–走った瞬間から速かったマシンたち

今年のメルセデスは、1988年のマクラーレンMP4/4や、2009年のブロウンのように連戦連勝街道を突っ走るのだろうか。

メルセデスが格段の速さが見えたバルセロナ・テスト。DASなる新しいシステムも話題になて、メルセデスがだ違いの速さを見せているが、テスト段階から圧倒的に速いマシンが現れたのは、これまで4回あった。

最初は、1978年のロータス78。ベンキュリーカーという発想で、ボディ下面と地面との間に中細り管形状を創り出し、中を通る空の速度が狭くなるところで上昇し、“速度が挙がると気圧が下がる”というベルヌーイの定理で強烈なダウフォースを発生。マリオ・アンドレッティとロニー・ピーターソンが16戦で10ポールポジションして8勝ををを記録してワールドチャンピオンを奪った。

16戦5勝の最強マシンのマクラーレン・ホンダ。

次は1988年のマクラーレン・ホンダだ。鬼才ゴードン・マーレイが、ペチャンコなブラバムBT55で培った低重心思想を盛り込んで作り上げたマクラーレンmp4/4に最強のホンダ・ターボを搭載し、アイルトン・セナとアラン・プロストの最強コンビは、16戦で15PP/15勝という金字塔を打ち立てた。

そして、2009年のブロウンGP。まだ発展途上だったKERS(カーズ=Kinetic Energy Recovery System運動エネルギー回生装置)を、装着してもしなくてもいいという規定の中で、ブロウンはホンダから買い取ったチームで、KERSなしでBGP001を作り上げ、ジェンソン・バトンが7戦までに6勝してタイトルを決めた。

ホンダから引きトップりガレージで、徹底したコンベンショナルなBGP001を作り上げた。テストでの速さは驚異的だった。

シーズン後半にかけてKERS搭載チームが実力を発揮し始めた頃には、タイトルに必要なポイントをかき集めており、バトンは第7戦以降まったく勝てなくなったがチャンピオンを手にした。

そして今年のメルセデスだ。まだテストは半分残っているが、1988年のマクラーレンの時も、2009年のブロウンの時も、テストで別格の速さを見せており、その状況は今年のメルセデスにスッポリ嵌まる。

[STINGER]山口正己

photo by gordonmurraydesign
   Jiri Krenek activepictures / MERCEDES

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