上出来!!–ホンダのF1合同テスト1最終日
スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで開催中の合同テストpart1が3日間のスケジュールを終え、最終日のホンダ・パワーは、アルファタウリ・ホンダ、アストンマーチン・アストンマーチン・レッドブル・ホンダとも午前と午後の担当を換えて走行し、2チーム合計290周回を順調に消化した。
レッドブル・レーシングは、午前のマックス・フェルスタッペンが86周、午後をアレキサンダー・アルボンが83周の計169周を走行し、多くのデータを収集した。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、午前のダニール・クビアトが62周、午後のピエール・ガスリーは、インラップにスピンを喫しながら無事に建て直して59周を走破。赤旗中断4回の荒れ気味の1日で計121周の走行距離を稼いだ。
ホンダF1レーシングは、第2回のテスト開始の26日まで4日間で、ここ3日間で集めたデータの解析を行ない、テスト2の3日間でさらなる改善を図って行く。
田辺豊治ホンダF1レーシングテクニカルディレクター
「プレシーズンテスト最終日も、両チームとも大きな問題なく多くの周回を重ねることができ、合計290周を周回しました」
「スクーデリア・アルファタウリがPUの最適化を継続、レッドブル・レーシングはレースシミュレーションを行ない、多くのデータを収集しました」
「今日でテスト1が終了し、オフシーズンに走行可能な6日のうち半分を終了しましたが、この3日間は天気もよく、赤旗による中断が比較的少なかったため、大きなトラブルもなく十分走り込むことができました。ホンダとしてトータルで855周、3980kmを走行 し、有意義なテスト前半になりました。ここから来週水曜のテスト2の開始までの4日に、日本、イギリス、そしてここスペインのエンジニアたちにとって、改善に向けて膨大なデータを分析する多忙な日々が続きます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
1:17.636 / 86周
「たくさん走れたのは、テスト1週目のマシンの理解を深める取り組みにとってとても重要です。まだラップタイムにはこだわっていません」
「まずは、マシンのすべてを確認しながらテストをして、各部が正確に機能するか、信頼性を見極めることに注力しています」
「とてもいいテストになりましたし、マシンの感触はずっとよかった。まだ学ぶことはたくさんあるけれど、滑り出しとしては文句なしに満足しています」
アレキサンダー・アルボン(レッドブル・レーシング)
1:18.154 / 8周
「信頼性の確認とシステムチェックを最優先に行い、すべてがスムーズでした。マシンの感触はよく、トラックに出るたびにどんどん改善されていきました」
「このマシンでの走行経験を重ねていき、メルボルンに備えてパフォー マンスを上げることに集中しています」
「昨年と比べると競争力があると感じているし、確実に前進できています。全力で作業を進めてきたので、来週の第2回テストに向けた準備はできたと思います」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
1:17.783 / 59周
「走行を重ねて予定のプログラムをこなせたので、とてもポジティブな気分です」
「ロングランプログラムを完了することができたけれど、残念ながら後半は少し遅れが出てパフォーマンスランを完了できませんでした。ただ、ダニールが 午前のプログラムでカバーしていたので、それほど大きな問題ではありません」
「チームにとって実りある3日間になりました。来週のテストに向けて解析すべきテーマがたくさんありますが、それは、一層のパフォーマ ンスが期待できそうということです」
ダニール・クビアト(スクーデリア・アルファタウリ)
1:17.427 / 62周
「今日は半日だけの走行だったので、あっという間という感じですが、できる限りの走行を行い、生産的な一日になりました」
「高いレベルの内容でテストを行い、たくさん周回できたので満足しています。ここからは 分析を開始し、来週の第2回テストに備えます」
「マシンには競争力を感じ、まだセッティングは途上ですが、昨年のこの時期に比べると前進できていると感じます。ここからどれだけ改善できるのか、どこまで行けば十分なのかを見極め るのは難しいですが、ロングランとショートランの両面でマシンから最大のポテンシャルを引き出すための作業を続けます」
合同テスト公式テストpart2は、26日から28日の3日間が予定されている。
【STINGER】
photo by Honda