F1合同テストpart2初日のホンダ陣営
バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行なわれているF1合同テストpart2初日、スクーデリア・アルファタウリとアストンマーチン・レッドブル・レーシングは、午前にマシンを止める場面もあったが、全体として順調なスタートとなった。
午前中の確認走行後に、両マシンにトラブルが見つかり、担当のアレキサンダー・アルボンとピエール・ガスリーは長時間ガレージで出番を待つことになったが、昼前に対応を済ませて走行再開。ガスリーが25周して5番手、アルボンが29周して6番手。午後のチームメイトにバトンタッチした。
午後は充実した内容となり、マックス・フェルスタッペンが84周し、を走り、ソフトタイヤで2番手タイムを記録した。
ダニール・クビアトも、61周を走行し、ホンダ・パワーの4台は6番手以内のタイムで初日を終えた。
田辺豊治ホンダF1レーシング・テクニカル・ディレクター
「ウインターテスト2の初日は、テスト1で得られたデータの分析結果を反映して臨みました。テスト1のフィードバックを元に、機能確認や最適化を続けてゆきます。全体としては先週よりもさらに細部にこ だわり、チームとともにファインチューニングを行っていく予定です」
「両チームともに午前中にマシンを止めている時間があったため、午後にその遅れを取り返す一日になりましたが、PUとしては一日を通して大きな問題はなく、スムーズなセッションになったと考えています」
マックス・フェルスタッペン(アストンマーチン・レッドブル・レーシング)
午後担当
1:17.347 / 84周
「ピレリ・タイヤの新コンパウンドなど、多くのことを試し、さまざまな状況下におけるマシンの状態を確認できました。開幕戦でどれだけ戦うことができるのか、事前にある程度わかるところまで来られた と思います」
「テストでは、ラップタイムよりも、新しいことを試すので、競争力については開幕戦まで予想が難しいかもしれません」
「セッション終了直前で止まってしまいましたが、それほど気にしてはいませんし 、全体的にポジティブな一日でした。学んだことは多いですが、他のマシンも同じでしょう。レースが楽しみです」
アレキサンダー・アルボン(アストンマーチン・レッドブル・レーシング)
午後担当
1:17.550 / 29周
「サスペンションに問題があって時間をロスしてしまったので、フラストレーションのたまる午前中でしたが、先週のテストに比べて期待していたほどたくさん走れ ませんでしたが、マシンの感触は非常によく、先週よりさらに改善されています」
「今週はパフォーマンスにもフォーカスする予定で、すでにいい方向に向かっています。マシンをベストな状態にもっていくように取り組んでいます。すでにいい状態ですが、開幕戦に向けてまだいくつか課題が残っています」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
午前担当
1:17.540 / 25周
「午前中にちょっとしたトラブルがあり、セッションが中断してしまい、理想的とは言えなかったけれど、こういうことはあることですし、終盤にリカバーできました。限られた時間の 中でセットアップの方向性を変更したので、濃密なセッションになりました。午後のダニール(クビアト)の走行で参考になる結果も得られました」
「トラックでの残された時間を最大限に活用して、マシンについて理解を深める予定です。もっと向上 できると感じていますが、残された時間については皆同じなので、できる限り効率的に作業を進められればと考えています」
ダニール・クビアト(スクーデリア・アルファタウリ)
午後担当
1:17.456 / 61周
「充実していたと思います。新しいマシンは発見がつきもので、走るごとにマシンに対する理解が深まりました。レースウイーク中のフリー走行ではトライするチャンスがなかなかないセットアップ変更も重ねて、マシン の挙動を確認しました」
「今は、純粋なパフォーマンスよりは、バランス調整やコーナーごとの挙動変化を確認している段階ですが、収集したデータでよい結果につながると思います」
「今年はテストの時間が非常に限られている(去年の計8日から6日に)うえに、ボクがマシンを試せるのはあと1日分だけなので、できるだけ多くの要素をチェックする必要があります」
【F1-STINGER】
photo by Honda