充分なデータを集めた合計7211km–田辺ホンダTD
F1合同テストの6日間を終え、ホンダF1レーシングの現場を預かる田辺豊治テクニカル・ディレクターは、開幕戦に向けて充分なデータが収拾できたことに満足していた。
「6日間の冬季テストを、大きな問題なく終えることができました。アストンマーチン・レッドブル・レーシングもスクーデリア・アルファタウリともに、十
分なラップを重ねることができました。全体的に非常に前向きなセッションで、PUでさまざまなテストを行ない、大量のデータを収集することができました」
「スクーデリア・アルファタウリが769周、レッドブル・レーシングが780周、ホンダにとって2チーム合計の1549周合計7211kmは、かなりの走行距離です。どのチームも、テストの例に洩れず、トラックの温度、風、湿度などのさまざまな条件で思い思いのプログラムを実行したため、競争力について話すのは時期尚早ですが、シーズン開始の良い準備だったと言えます」
「ここからは、この6日間で収拾したデータと、PU自体の分析を行ないますが、この作業は開幕戦の直前まで続きます。メルボルンでのレースまであと16日です。良い形でシーズンを開始することを目指します」
開幕戦のオーストラリアGPまで16日と迫ったここからが、チームにとってもホンダにとっても正念場。メルボルンに向けて、膨大なデータ処理との闘いが始まる。
【F1-STINGER】
photo by Honda