オーストラリアGP中止の危機
今日からスケジュールが始まるはずだった2020F1GP開幕戦のオーストラリアGPが、開催の危機に瀕している。
メルボルンに到着していたマクラーレンのスタッフ陽性反応が出たことを受け、マクラーレンは、12日夕方、オーストラリアGPを棄権し、参戦しないことを発表した。
これを受けて世界中のメディアが動き、中には“中止”を決定のように伝えているメディアもある。主催者から中止の決定は出ていないが、オーストラリアが夜を迎えた日本時間深夜での大方の流れは開催できないだろう、という方向に流れている。
イタリアの『アウトスプリント』誌は、“オフィシャルのみが行方不明だが、オーストラリアGPはありません。長い一連の会議の後、F1はメルボルンで週末をあきらめるという決定に向かっています」と、伝え、「リバティメディア、FIA、およびチームは、マクラーレンのメカニックの積極性とWokingチームの自発的な撤退の後、イベントをキャンセルする以外何もできなかった」としているが、決定はだされていない。
ただし、流れから、『アウトスプリント』誌でなくても、大方が同じ意見だ だが、主催者は、当然ながら、“私たちの優先事項は、レースのファン、チーム、およびすべての人員の安全です”としている。
すでに中国GPがキャンセルされ、バーレーン(3月20〜22日)とベトナム(4月3〜5日)も危うい立場に立たされている。
F1が最後にレースをキャンセルの危機に立たされたのは、2011年、中東で「アラブの春」の暴動が起きた影響で、開幕戦のバーレーンGPが巻き込まれたことがある。
[STINGER]山口正己
Photo by McLaren