【コロナと闘う】F1は、整理整頓世界選手権その1
コロナ騒動は、外的要因があって、どちらに転ぶかわからない。しかし、この状況の中で、ドライバーも、再開するときに備えてフィジカルトレーニングを継続し、主催団体のFormulaoneが採っている行動や発表をみると、改めてF1GPが『整理整頓世界選手権』であることが再認識できる。
◆F1のパドックを走っている人はいないのはなぜか
例えば、F1GPのパドックといわれる関係者が集うピット裏の広場で、走っている人はまず見ない。事前に準備したことを遂行しているだけだからだ。
『GPX』というF1速報誌を始めた1987年、そこが時差12時間のブラジルのリオデジャネイロだったこともあったが、中嶋悟(中嶋一貴の父親で日本人初のフルタイムF1ドライバー)のデビュー戦を伝えるために、プレスルームで一生懸命走っていた筆者を、海外のジャーナリストがいろいろサポートしてくれた。ありがたいと思ったが、彼らは汗びっしょりで走り回っている日本人を哀れと思っていたのかもしれなかった。
(その2に続く)
[STINGER]山口正己
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