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フェラーリがサインツと契約した本当の理由!?

リカルドはちょっと高かった!?

夢は大きい方がいい。夢は明るい方がいい。しかし、現実はなかなかそうはいかないかもしれない。たとえば、カルロス・サインツとフェラーリが契約した理由。

カルロス・サインツは、偉大なWRCチャンピオンを父に持つ。つい最近、父カルロス・サインツは、歴代WRCで最も偉大なチャンピオンに選ばれた。しかし、息子カルロス・サインツは、まだまだ“凄い”といわれる活躍をしていない。少なくとも、パパやスペインの先輩フェルナンド・アロンソに比べると、シャルル・ルクレールの前を走れるとは考えにくい。

では何故フェラーリがカルロス・サインツと契約したのか。それには、二つの理由が考えられる。

まずは、若くてさしたる実績がないことから、契約金が安く済むこと。数十億円と言われた4度のワールドチャンピオンのセバスチャン・フェッテルが抜けサインツと契約したことで、チームは圧倒的に節約ができたに違いない。

そしてもうひとつは、シャルル・ルクレールのナンバー2として適役だからだ。シャルル・ルクレールを、ルイス・ハミルトンやマックス・フェルスタッペンと闘わせてタイトルを手に入れるために、メルセデスのバルテリ・ボッタスがそうであるように、役に立つことがカルロス・サインツに与えられる役目になるだろう。

サインツとの契約にシャルル・ルクレールがどこまで関与したか、フェラーリが契約を結ぶに当たって、お伺いを立てたかどうかは定かではないけれど、ナンバー1ドライバーは、契約条件の中にチームメイトの選択権を持っていることは珍しくない。

古い話になるが、アイルトン・セナは、ロータス時代、自分を決して脅かさない存在として、ジョニー・ダンフリーズを指名したという話があった。

しかし、その後、ターボ・エンジンが幅を利かせる時代を迎え、ホンダがチャンピオン・エンジンとして君臨する1988年に、まずはエンジンを確保することがチームの最優先事項となり、そのためにチームは優秀なドライバーと契約してホンダにそれを定時することで、契約を優位に進めるのが常套手段になった。

マクラーレンに最強ドライバーのコンビを確保してホンダに提示してエンジン契約を取り付けるために、アラン・プロストとアイルトン・セナのコンビが誕生した。結局、タイトルは圧倒的な差でマクラーレン・ホンダのものになったが、セナとプロストの間に亀裂が入る結末になった。安定を求めるなら、強いドライバーは一人にすべき、という不文律が改めて確認された。

【STINGER】
photo by Formulaone.com

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