シンガポールGP最新情報
2020カレンダーで9月18日-20日に予定されていたシンガポールGP。世界的なコロナ禍の影響をシンガポールも受けていたが、来週中に、開催の可否が発表される模様。
担当大臣が30日、「開催可否を協議中」とコメントし、発表はないが、結論はすでに出されているのではないかと予測されている。
シンガポールは街中にゴミがないなど、清潔さが売り。夕やみ迫る中でのトワイライト・レースは、F1GPの中でも独特のムードで人気を高めているが、COVID-19の影響で、他の国々同様、学校は閉鎖されるなどの弊害が出ていた。
学校は来週から一部再開するものの、飲食店は持ち帰りやデリバリーのみ、小売店はスーパーやコンビニ、薬局だけが開店し、一般企業は原則在宅勤務となっている。
また、自宅以外はマスクの着用が徹底され、食料品の買い物と運動以外は外出が禁止され、スーパーの出入りはQRコードの読み取りで名前/携帯番号の登録が義務づけられ、総て罰則付きの法律のため、精神的に抑圧された状況で、更に3~4週間この状況が続くという。
シンガポールでの感染は、1日数名程度に減り、多くは感染経路も明確になっているにも関わらず、シンガポール政府は、信じられないほど慎重に対応しており、この状況から、9月にF1を開催できると考えている人はほとんどいないと言われている。
F1にとって問題は、総選挙が数カ月後に控えていること。F1開催には政府が多大な費用を負担しているが、その予算があるなら国民に回せ、という流れが想定され、国民の反発を買う可能性があるF1開催には、低くない壁が立ちはだかっているといえそうだ。
レポート:Takuho Takamura /[STINGER]
photo by Scuderia AlphaTauri