アレキサンダー・アルボン、F1ドライバーの鏡!!
開幕戦のオーストリアGPで、フレッシュタイヤを得て段違いのペースで王者メルセデスの2台に追いつき、まずは2位のルイス・ハミルトンに追いついてアウト側から追い越しをかけたアレキサンダー・アルボン。
前に出た直後に、右リヤタイヤがハミルトン+メルセデスのフロントタイヤと接触、スピンして優勝を失った。
この件について第2戦の木曜日会見で質問されたアルボンは、恨み節をまったく口にすることなく、「ハミルトンは、何の動きもしていない。自分が同じ立場だったら、同じようにしたと思う」と冷静かつ真摯にコメントした。
運転の上手さだけではない。F1ドライバーたるもの、誰かを恨むのではなく、堂々と勝負して、そして勝つのが使命。
アレキサンダー・アルボンは、「今考えるのはもちろん、第二戦のことです」とキッパリと頭を切り換えるコメントをして、潔さを世界に伝えた。
ホンダのパワーユニットを搭載し、男をあげたアレキサンダー・アルボンに、期待しない理由はない。
[STINGER]山口正己
photo by REDBULL