雨に翻弄されたハンガリーGP初日–田辺豊治ホンダTD
2020F1GP第3戦ハンガリーGPのフリー走行1と2は、金曜日にそれぞれ1時間半の走行を行なった。
ホンダのパワーユニットを搭載する4台のレッドブル・ホンダもアルファタウリ・ホンダは、雨のコンディションの中で、リスクとデータ収拾のバランスを考慮し、周回数が比較的少ない一日を終えた。
午前中のフリー走行1は、ドライで涼しいコンディションで始まり、小雨が降る場面もあった。アストンマーチン・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが8番手、アレキサンダー・アルボンは0.3秒遅れの13番手。
スクーデリア・アルファタウリのダニール・クビアトは35周を走行、16番手だっかが、開始早々の1周の確認走行でPUのデータに異常が確認されたピエール・ガスリーは、残りの時間をピットで過ごすことになった。
FP2前に雨が激しくなり、ウエットタイヤかインターミディエイトタイヤだけの走行になり、十分な走行ができなかったが、ウエットタイヤに集中したガスリーは6番手。4周だけに留まったフェルスタッペンは7番手を記録した。クビアトは13番手、アルボンは連続周回をしなかった。
土日の天気も雨まじり。不安定な予報の中で、金曜日に収集したデータを活用して予選と決勝を闘う。
田辺豊治ホンダF1レーシング・テクニカル・ディレクター
「週末は不安定な天気予報が出ています。今日もFP1走行前にポツポツと雨が降ったもののFP1はドライタイヤで走行ができましたが、FP2で雨が本降りとなり、思うような走行ができませんでしたので、明日は予選に向けてFP3での時間を有効に使い、セットアップを煮詰めていく必要があります」
「FP1の確認走行で、ガスリー選手のPUのデータに異常が見られたため、万全を期すために予防措置としていくつかのパーツを交換しました。その後のFP2での走行では特に異常は見られていません」
【STINGER】
photo by Honda