激戦のハンガリーGP予選–田辺豊治ホンダTD
7月18日土曜日にブダペストのハンガロリンク･サーキットで行なわれた第3戦ハンガリーGPの予選で、ホンダ搭載の4台は、アストンマーチン･レッドブル･レーシングのマックス･フェルスタッペンとスクーデリア･アルファタウリ･ホンダのピエール･ガスリーがQ3に進出した。
初日金曜日のフリー走行がウエット路面だったため、ドライコンディションとなったフリー走行3、厚い雲が立ち込めるものの雨は降らず。予選もドライコンディションで行なわれた。
降雨が予想されていたことから、Q1は序盤でタイムを記録するためにセッション開始と同時に全車がコースイン。激しい渋滞の中で、フェルスタッペン、ガスリー、アレクサンダー･アルボンがQ2へ進出。スクーデリア･アルファタウリ･ホンダiのダニール･クビアトは、約0.2秒及ばず、17番手で予選を終えた。
僅差の緊迫した戦いの中で行なわれたQ2で、フェルスタッペンが3番手、ガスリーが10番手で突破したが、アルボンは最終アタックでトラフィックに引っかかったこともあり、13番手でノックアウトを喫した。
Q3は、ターン1周辺で雨粒が落ち始め、難しい路面状況となり、フェルスタッペンは最終アタックでタイムを更新できず7番手。ガスリーはPUにトラブルが発生して走行せず、10番手グリッド。レースに向けてリスクを最低限にするため、ガスリーのPUは載せ替えられた。
HondaF1レーシング田辺豊治テクニカル･ディレクター
「ハンガリーGP予選は、非常に厳しいものとなりました。フェルスタッペン選手はマシンのバランスに苦しみ、初日のデータを解析して改善は見られたものの、7番グリッドからのスタートとなりました」
「Q3に進出したガス リー選手は、Q2セッションの終盤にPUのデータ異常を確認したため、Q3では走行しないことを決め、明日のレースに向けては最大限にリスクを回避するため、新しいPUに載せ換えます」
「本日使用したPUについては至急HRD-Sakuraに送り、詳細解析を行い根本原因を明確にします。明日の天気も金曜日、土曜日同様に不安定な予報が出ていますので、これまでのドライ、ウェットでのデータを参考に、最大限パフォーマンスを発揮できるようにチームと共に準備を進めます」
【STINGER】
photo by Honda
