手に汗握る展開は最終ラップに待っていた!!
F1GP第3戦ハンガリーGPは、ブダペストのオンガロリンクで決勝レースを行ない、メルセデスのルイス・ハミルトンが、F1通算86勝目を記録した。
ハミルトン+メルセデスは、ポールポジションから完璧なレースを見せ、70周目の残り3周のところで余裕を持ってピットインし、フレッシュなタイヤを手にしてファステストラップの1ポイントを手にする余裕を見せた。
終盤のハイライトは、マックス・フェルスタッペン+レッドブル・ホンダと、追い上げてきたバリテリ・ボッタス+メルセデスの2位攻防戦。ボッタス+メルセデスは、スタートでフライングを避けるために出遅れて6位に後退したが、じりじりとポジションを上げ、70周レースの40周を過ぎた頃に3番手に着け、2番手のマックス・フェルスタッペンのレッドブル・ホンダとの差を1周1秒ずつ縮め、最終ラップにフェルスタッペン+レッドブル・ホンダのDRS圏内の1秒以内へ。逆転必至と思われたが、フェルスタッペン+レッドブル・ホンダがしぶとく逃げきって、昨年と同じ2位表彰台を確保した。
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダは、スターティンググリッドに向かうコース中間地点で水たまりに足を滑らせてタイヤバリアに接触、万事休すと思われるアクシデントに見舞われたが、フロントウィングを失ったまま半周を走ってグリッド上にマシンを止め、タイヤ交換リミットのスタート5分前まで1分のところまでにメカニックが修復を完遂する離れ業のおかげでなんとかスタートに漕ぎ着け、その状態で70周を走りきだった。
レーシングポイントのランス・ストロールが屈曲した難易度の高いハンガロリンクを走りきって4番手、終盤にフェラーリのセバスチャン・フェッテルをパスしたレッドブル・ホンダのアレキサンダー・アルボンが5位に食い込んだ。
Q3に進出して期待されたガスリー+アルファタウリ・ホンダは、序盤に白煙を上げながらピットインして、レースを終えた。
次のF1GP第4戦は、1週間のインターバルの後、舞台をイギリスのシルバーストンに移して、連戦を行なう。
◆2020F1GP第3戦ハンガリーGP決勝結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
3. ボッタス+メルセデス
4. ストロール+レーシングポイント
5. アルボン+レッドブル・ホンダ
6. フェッテル+フェラーリ
7. ペレス+レーシングポイント
8. リカルド+ルノー
9. マグヌッセン+ハース
10. サインツ+マクラーレン
11. ルクレール+フェラーリ
12. クビアト+アルファタウリ・ホンダ
13. ノリス+マクラーレン
14. オコン+ルノー
15. グロジャン+ハース
16. ライコネン+アルファロメオ
17. ジオヴィナッツィ+アルファロメオラップ
18. ラッセル+ウィリアムズ
19. ラティフィ+ウィリアム
—-以下、リタイア
20. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
[STINGER]山口正己
photo by Honda
mobie byMERCEDES