ホンダのイギリスGP予選by田辺TD
アストンマーチン・レッドブル・レーシングとアルファタウリ・ホンダにとって、難しい予選となった。その状況で、マックス・フェルスタッペンは力強い走りをみせ、明日の決勝を3番手からスタートする。
Q1は、4台すべてがポテンシャルを発揮したものの、Q2ではセクター2で風が選手を苦しめ、Q2でハミルトン(メルセデス)がスピン、レッドフラッグで走行が中断した。
走行が再開され、Q2残り約5分で各車がアタックし、フェルスタッペン+レッドブル以外のHonda PU搭載の3台はQ3進出を逃した。
ピエール・ガスリーは10番手のストロール(レーシング・ポイント)と同タイムだったが、タイム記録の順番からガスリーが11番手となった。
アレクサンダー・アルボンは、FP3の開始直前にデータの不具合を検知しバッテリー交換を行なったことでFP3の45分間を走行でず、充分な走行ができず、予選Q2で0.044秒差の12番手でQ3進出を逃した。
ダニール・クビアトは、0.2秒遅れの14番手だったが、ギアボックス交換のペナルティーで決勝は19番グリッドからスタートするが、Q3進出を逃した3台は、明日の決勝スタートで自由にタイヤを選択できる。
フェルスタッペンは、今週末のほとんどを3番手で走り、明日の決勝を2台のメルセデスのすぐ後ろからスタートする。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカル・ディレクター
「イギリスグランプリ予選は、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手がQ3に進出しましたが、他の3台はQ2敗退と、厳しい結果となりました」
「フェルスタッペン選手は、メルセデスの2台に続く3番手からのスタートとなり、明日のレースでの戦いを期待したいと思います」
「11番手のスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、Q2で10番手のストロール選手と同タイムながら、出走順で順位が決まる規則でQ3進出を逃しました」
「ガスリー選手および12番手のアストンマーチン・レッドブル・レーシングのアルボン選手は、明日のレーススタート時のタイヤを選択できます。タイヤに厳しいこのサーキットではアドバンテージになると考えています」
「両チームともにレースペースは悪くないので、4台ともに力強い走りでポジションを上げてフィニ ッシュできるようチームとともに準備を進めます」
「なお、午前のFP3のスタート直前のエンジン始動時にアルボン選手の車にバッテリーパックの異常を確認したため、その時点でバッテリーの交換を決定しました。地の利を活かして、ミルトンキーンズのファクトリーに戻し、すぐに解析を始めます」
【STINGER】
photo by Honda