2020F1第5戦70周年記念GP初日のホンダ–by田辺TD
先週と同じ英国シルバーストーン・サーキットでの開催となった70周年記念GPの1日目、HondaのPUを搭載した4台は、特にタイヤマネジメントに注力して初日を消化した。
先週同様、気温が上がる中で、ソフト・タイヤの理解を深めるために多くの時間をかけました。FP1ではアストンマーチン・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが3番手、アレクサンダー・アルボンが6番手と力強い走りを披露。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは9番手、0.054秒遅れたピエール・ガスリーは11番手でFP1を終え、ソフト・タイヤの理解を深めた。
FP2ではフェルスタッペンが4番手、アルボン、クビアト、ガスリーが11番手から13番手に並んだ。終盤にフェラーリのPUを使用する2台が立て続けにコース上で止まり、FP2の走行は予定よりも早く終了した。
4台が走った200周のデータを分析し、予選と決勝に向けてベストなセッティングを煮詰めてゆく。
また、金曜日のセッションでは、Aston Martin Red Bull Racingの2台がPUを戦略的な理由で交換している。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカル・ディレクター
「先週末に同じシルバーストーンでレースを行っているため、今日はそのデーターからPUのセッティングをさらに最適化し、初日のセッションに臨みました。事前の予報通り、30℃近くまで外気温が上昇した中でも、PUとして大きな問題もなくプログラム を消化することができました」
「この暑さは日曜まで継続しそうな予報が出ているので、予選とレースに向けて有益なデータを取ることができたと考えています。ここからさらなる最適化に向け、分析を続けていきます」
「なお、このラウンドから、シーズンを通してのPU使用戦略を考慮し、アストンマーチン・レッドブル・レーシングの2台に2基目のPUを投入しています。今後は1基目のPUと併用しながらレースを戦うことになります」
「アルファタウリ・ホンダの2台も同様の考え方ですが、ガスリー選手はすでにハンガリーで2基目を投入していること、クビアト選手は先日のレースでのクラッシュの影響を今日の走行で確認する目的により、今回は2基目の投入は行なっていません」
【STINGER】
photo by Honda