ハミルトン、神業レベルの完璧ラップ!!
2020F1GP第7戦ベルギーGPは、難攻不落のスパ-フランコルシャン・サーキットで行なわれ、ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。
結果を見ればまたハミルトン+メルセデスだったが、今回の予選、特にQ3で見せたハミルトンのドライビングは完璧。まさに、神の領域だった。
会場のスパ-フランコルシャンは、ドライバーなら誰でも“世界一アタックしがいがある”と異口同音に表現する高速テクニカルコース。ここで速いだけで十分だが、今回のハミルトンは、単に速いということではなく、別の世界にチャレンジしていた。もはやハミルトンの相手は、他の19人ではなく、宇宙かもしれないと思える運転の見本のようなラップだった。
「すべてがクリーンでした。毎ラップ、どんどんよくなって行って。みなさんのおかげです」
「今日のポールは重要です。ユベールが亡くなった去年があって、集中するのが難しかったけれど、(ユベールが)若いコたちの模範になってくれたことを思い出していました」
「コースについていろいろ研究しました。3つのセクター、いい風とのつきあい、ミドルセクタの戦いもありました」
セクター1と3より、2が得意なので、クリーンに決められた。前にクルマがいない方が、ギャップを考えずに走れるので、何もない方がいい(と思って最後のセッションは開始早々に早めにコースインして)、パーフェクトに決められました。うまくリードをとって、限界を試して、全ラップでミスなかったです。ターン1に課題があったけれど、それを乗り越えられていいラップだったです」
257戦を走ったルイス・ハミルトンのポールポジションはこれで93回目、シューマッハやセナをはるかに超えているが、優勝は現在88回でシューマッハの91回に次ぐ2番手。今年中に超えることは間違いないところだ。
ハミルトンは、2位のチームメイトボッタスに0.5秒以上の大差をつけ、ただ一人1分41秒台を記録した。Q3に進出した残り9台は、1分42秒台に僅差でひしめき、明日の決勝での激しい先陣争いを予感させた。
2020F1GP第7戦ベルギーGP予選結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ボッタス+メルセデス
3. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
4. リカルド+ルノ
5. アルボン+レッドブル・ホンダ
6. オコン+ルノ
7. サインツ+マクラーレン
8. ペレス+レーシングポイント
9. ストロール+レーシングポイント
10. ノリス+マクラーレン
—-以下Q2ノックアウト
11. クビアト+アルファタウリ・ホンダ
12. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
13. ルクレール+フェラーリ
14. フェッテル+フェラーリ
15. ラッセル+ウィリアムズ
—-以下Q1ノックアウト
16. ライコネン+アルファロメオ
17. グロジャン+ハース
18. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
19. ラティフィ+ウィリアム
20.マグヌッセン+ハース
[STINGER]山口正己
photo by MERCEDES