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フェラーリのイタリアGP–「最高の1日」(カルロス・サインツ)

2台のフェラーリの綺麗で激しいせめぎ合いがモンツァの森で連発した。

9月3日にモンツァ・オートドロモで行なわれた2023F1GP第15戦の母国GPで、スクーデリア・フェラーリは、素晴らしいショーを演じた。チームは、レースを通して2台のレッドブルズとバトルを展開、カルロス・サインツとシャルル・ルクレールは、表彰台争いを繰り広げて3位と4位でフィニッシュ、チフス菌患者と呼ばれる“ティフォージ”を熱狂させた。

29歳の誕生日をポールポジションで祝ったサインツにとって、表彰台もナイスな誕生日プレゼントになった。それは、去年のイギリスGP優勝に続くサインツの今シーズン初、16回目の表彰台だった。

3-4位のポイントを加えたフェラーリは、コンストラクターズ・ポイントでアストンマーティンを上回り、メルセデスに45ポイント差に詰め寄った。

ポールポジションからスタートしたサインツは、トップで1コーナーを回り、フェルスタッペン+レッドブルとルクレール+フェラーリを従え、序盤をハイペースでリード。しかし、常にDRS圏内にいたフェルスタッペンが、16周目にサインツの前に出てサインツは2位でレースを続けた。

その後サインツは、タイヤをミディアムからハードに交換、1ストップの作戦でレースに戻った。直後にルクレールも続いた。その後サインツ+フェラーリvsフェルスタッペンのトップ争いと、ペレス+レッドブルvsルクレール+フェラーリ3位争いが華々しく展開してスタンドのティフォージを熱狂させた。

最終的に、タイヤを上手くマネージしたペレスが、2台のフェラーリを交わしてゴールしたが、エキサイティングな戦いが場内を興奮の坩堝にたたき込んだ。

最後のステージでは、3-4番手を争っていたサツンツとルクレールは、チームメイトでありながら表彰台をかけた激しい先陣争いを展開、51周レースの終盤に、スタンドを釘付けにするスリリングな“決闘”を見せて場内を沸かせた。1コーナーのシケインで、時折それぞれがホイールロックアップの白煙を上げる激しいバトルは、記憶に刻まれる素晴らしい場面を何度も見せた。

残り6周で、ルクレールがサインツをパスしたが、すぐにサインツが3位を奪回、場内の熱気は最高潮に達した。サインツのタイヤがより新しく、サインツはそのトラクションを活かして、ロッジアヴァリアンテで3位を取り戻した。

モンツァの森の興奮の中でヨーロッパ・ラウンドが終わり、次はアジアに舞台が移る。9月15日-17日のシンガポールGPを挟んで、いよいよ鈴鹿の日本GPがやってくる。

カルロス サインツ(3位)
「ずっと素晴らしい週末でした。そしてティフォージたちに表彰台を祝ってもらえたのはこれ以上なエキサイティングなことでした。素晴らしいサポートをしてくれた一人一人に、本当に感謝しています。彼らは本当に特別です!」

「今日は、2台のレッドブルに後塵をあびせるために、できる限りのことをし、タイヤを限界まで使い、レース全体を通してプッシュしました。残念ながら、彼らは決勝レースでもまだボクたちよりも優位にいたので、3位は今日の最高の成績でした。彼らやシャルルとは、順調に良い戦いができたし、ボクと同じように楽しんでくれたと思います。今、ボクたちは頭を切り換えて、シンガポールの準備にかかります」

シャルル ルクレール(4位)
「レースでこんなに楽しかったのは久しぶりです! ボクらの戦いは素晴らしかったし、チェコ(ペレス)、カルロス、そしてボクたちは終盤に本当に接近していたので、エキサイティングな接近戦を楽しめた。後続との差が開いていたので、とにかく楽しんで最大限にプッシュしました」

「ティフォージが私と同じようにそれを楽しんだことを願っているし、今週末のすべてのサポートに心から感謝します。このようなレースがもっと増えることを願って、シンガポールに気持ちを切り換えて挑むのを楽しみにしています」

フレデリック・ヴァスール – チーム代表
「素晴らしいレースだったし、結果は今日我々ができる最高のものだったし、ファンの前で表彰台に上がり、アストンマーティンを上回り、メルセデスに迫る27ポイントを獲得しできた」

「この結果を週末を通して応援してくれたファンに捧げる。昨日の予選も今日の決勝も、特にレース終盤にドライバーに表彰台を争わせる良いショーを披露できたことを嬉しく思う。ここで表彰台に立つことがどれほど特別かを知っているので、リスクを冒さないように彼らに伝え、彼らはそれに従ってくれました」

「我々のクルマはこの種のサーキットでより競争力があることは分かっていたし、SF-23は期待に応えてくれました」

「カルロスは週末を通して本当にうまく運転し、チャールズも金曜日に難しいスタートを切った後、巧みに回復しました。2週間後、シンガポールで再びゼロからスタートしますが、今日はここでやったことに満足できます」

【STINGER】
Photo by Scuderia Ferrari

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