ホンダ陣営のイタリアGP予選–by田辺TD
高速モンツァで行なわれたイタリアGPの予選でホンダのPUを搭載する3台がトップ10からスタートすることになった。
Q1は、各車がスリップストリームを得ようと隊列をなした形で進行。タイムアタックに入る直前に、全車が最終コーナーでスピードを落とすために渋滞が発生し、ターン1に向けてサイドバイサイドでポジションを 奪い合う状況だったが、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダとアストンマーチン・レッドブル・レーシングの4台はトラブルを避け、Q2進出を果たした。
15台によるQ2でも同様の状況になったが、マシンの数が減ったことで、Q1ほどの混雑にはならず、フェルスタッペン、ガスリー、アルボンがQ3に進出、クビアトは0.1秒差の11番手でノ ックアウトとなった。
Q3はQ2と同様、僅差の戦いとなり、フェルスタッペンは3番手から0.1秒差の5番手となり、3列目グリッドからのスタートが決まった。
アルボンは、アタック1回目に最終コーナーのパラボリカでトラックリミットを超え、タイム取り消し。最終的に9番手、ガスリーは10番手でQ3を終え、3台はソフトタイヤでレースをスタートをすることになる。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「今日の予選は、新たに導入されたPUモード制限の下で行われた初めてのセッションとなりました。
我々Hondaとしては、昨日と今朝のプラクティスセッションを通して新たな制限に対しPUのセッティングを最適化して臨みました。
ここモンツァで例年発生する予選中のトラフィックなどににも影響されたところはありますが、予選結果はかなり厳しいものとなりました。
昨日からマシンのバランスにやや苦しんでいたAston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手は接戦のなかで5番手、チームメイトのアルボン選手とScuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、フェルスタッペン選手に対して0.3秒差ながらも、タイトな戦いの中で9-10番手、クビアト選手がそれに次ぐ11番手と、簡単な予選ではありませんでした。
予選での各車のパフォーマンスは非常に拮抗しており、レースでも少しのミスがポジションを大きく左右することが予想されます。
レースで最大限の結果を得られるように、チームと共に万全の準備をして臨みたいと思います」
【STINGER】
photo by Honda