もうすぐ最多出場記録更新のライコネン
イタリアGPで320回目のF1GPをスタートしたライコネン。あと2戦で、ルーベンス・バリチェロの最多記録の322戦に追いつく
1979年10月17日生まれでもうすぐ41歳だが、その誕生日までには記録保持者になっているはずだ。
ライコネンのデビューは2001年開幕戦オーストラリアGP、21歳の時だった。2年後のマレーシアGPで初優勝。これまでの走行周回数は、17006周。これは、ミハエル・シューマッハの16824周やフェルナンド・アロンソの16778周を大きく超える歴代1位。このうち1297周でトップを走っている。
子供が生まれてからは、それまでのアイスマンのニックネームとは裏腹のいいパパぶりを見せており、さらには、“モンツァのコーナー名を挙げてください”というクイズに、「1コーナー、2コーナー、3コーナー」と笑いながら答える芸人ぶりも板に着き始めた。
チャンピオン2007年の1回だけ。表彰台は歴代5位の103回だが、そのうち21回は優勝の最上段。ポールポジションは18回と、レースの巧さが伝わる記録を残している。
今年のアルファロメオは、表彰台は遠いけれど、40歳を超えて、ますます円熟味を増しているフィンランド人の巧みなレースに、今後も注目しておきたい。
[STINGER]山口正己
photo by ALFAROMEO/STINGER