スピン続出のロシアGP初日トピックス
シーズンを折り返した2020F1GP第10戦ロシアGP初日、いつものようにメルセゲスが1-2でスタートしたが、荒れ模様の初日となった。
◆スピン続出
会場のソチ・オートドロモは、直角コーナーが連続する一方、ストレートからノーブレーキングで進入するスペクタクルなコーナーも2カ所あるが、そこでスピン/コースオフが連発した。
直角コーナーではダウンフォースが必要だが、長いストレートではできる限り空気抵抗を減らしたい。そのバランスをギリギリで調整していることから、コーナー入り口でリヤが逃げるパターンからのスピンが連発した。
スピンしないまでも、安定しているはずのメルセゲスの2台も、ブレーキをロックさせて激しい白煙を巻き上げるシーンが何度も見られた。
◆高い気温でメルセデスが安定を欠いた!?
フリー走行2ではメルセデスが1-2となったが、フリー走行1でハミルトン+メルセデスが19番手に沈む“異変”も。
昨年より気温が4~5℃高かったが、メルセデスが高温に弱いことが改めて思い出された。
◆ロングランのタイム比較/ガスリーに注目!!
1. ハミルトン+メルセデス 1分39秒8(ミィディアム/10周)
2. リカルド+ルノー 1分40秒1(ソフト/7周)
3. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ 1分40秒3(ソフト/5周)
4. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ 1分40秒6(ソフト/7周)
5. サインツ+マクラーレン 1分40秒8(ソフト/5周)
このデータから見えるのは、
※ハミルトン+メルセデスがミディアム・タイヤで圧倒的に速い。
※リカルドの度胸一発の巧さ+ルノー・エンジンがパワフル。
※ガスリー+アルファタウリ・ホンダの駿足。フェルスタッペン+レッドブル・ホンダより走り込んだタイヤでのタイムであることに注目。
◆フェラーリに去年の勢いなし
昨年、フロントローを独占したフェラーリがここでも不信にあえいでいる。ルクレールとフェッテルは、なんとか8番手と10番手。名門の復活にはもう少し時間が必要だ。
◆フリー走行2結果
1. ボッタス+メルセデス 1分33秒519
2. ハミルトン+メルセデス 1分33秒786
—–以上1分33秒台
3. リカルド+ルノ 1分34秒577
4. サインツ+マクラーレン 1分34秒723
5. ノリス+マクラーレン 1分34秒847
6. ペレス+レーシングポイント 1分34秒890
—–以上1分34秒台
7. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ
8. ルクレール+フェラーリ
9. オコン+ルノ
10. フェッテル+フェラーリ
11. ガスリー+アルボン+レッドブル・ホンダ
12. アルボン+レッドブル・ホンダ
13. クビアトアルファタウリ・ホンダ
14. ライコネン+アルファロメオ
15. ラティフィ+ウィリアム
16. ラッセル+ウィリアムズ
17. ストロール+レーシングポイント
18. マグヌッセン+ハース
—–以上1分35秒台/以下1分36秒台
19. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
20.グロジャン+ハース
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI