ホンダが2013年以来、久々にチャレンジするニュルby田辺TD
Hondaが先週の金曜日に、2021年シーズンでF1へのパワーユニット供給を終了することを発表して初めてのレースウイークを迎えた。
アストンマーチン・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリに残されているのは、20戦あまり。ホンダは、“一つ一つのレースを大切に戦いながら、最後まで全力で駆け抜けていきます”としている。
コロナ禍の影響で、ムジェロや ポルティマオのように、F1開催経験の仲居サーキットもあり、イモラやそして今週末のニュルブルクリンクなどのような伝統的なサーキットも存在する。
なかでもニュルブルクリンクは、歴史を誇るものの、F1の開催は2013年以来、現行ハイブリッド・システムのマシンのレースは今回が初めてとなる。
伝統あるニュルブルクリンクは、南北2つのコースがあり、今回のF1で使用されるのは、全長20㎞以上のノルドシュライフェではなく、GPシュトレッケと呼ばれる南側のグランプリコース。
10月のニュルブルクリンクは、山間部に位置することで天候は不安定で、、雪の可能性も報じられており、いずれにしても、気温の低いウエットコンディションでレースが行われそうだ。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「先週、Hondaは2021年末でF1参戦を終了する決定をアナウンスしました。ホンダF1のプロジェクトメンバー全員が、素晴しいパートナーであるアストンマーチン・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリとのプロジェクトを終えなければならないことを本当に残念に思っています」
「両チームとここまで一緒に進化を続け、表彰台や勝利を獲得してこられたことを改めて誇りに思うとともに、両チーム、ドライバーと一緒にこの先に残された一戦一 戦を今まで同様に全力を尽くして戦い、さらなる勝利をつかみ取りたいと考えています。また、両チームはもとよりFIA・F1に対してもパワーユニットマニュファクチャラーとしての責任を来シーズンが終了する最後まできちんと果たしていきます」
「今回の舞台となるニュルブルクリンクは、F1での長い歴史を持つサーキットです。緑豊かなアイフェル山地の中に位置し、標高600mほどの山地のために荒天・低温になりやすいということが特徴です。今週末も雨の予報や、今までのレースと比べてかなり低い外気温と路面温度が予想されています」
「ニュルブルクリンクは近年のF1カレンダーからは外れていたため、2013年以来の開催となります。したがって、現行のハイブリッドレギュレーション下では初 めてのレースとなりますので、シミュレーションなど事前検討を十分に行うこと、また走行開始から得られたデータを解析し最適化を迅速に進めることが重要になると考えています」
「ロシアGPに続き4台がきちんと完走すること、パフォーマンスを最大限に発揮してよいレースができることを目指して臨みます」
【STINGER】
photo by Honda