ホンダ陣営のアイフェルGP予選by田辺TD
2020F1GP第11戦アイフェルGPの予選は、セッション終盤で接戦が展開、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、最強メルセデスとポールポジション争いを繰り広げた。最終的には決勝グリッド3番手だったが、見応えある闘いだった。
悪天候で緊急ヘリコプターか飛べず、初日の金曜日のフリー走行は総てキャンセルされ、FP3の1時間が予選前唯一の走行チャンスとなった土曜日は、非常に多忙な一日となった。
ホンダPU搭載の4台はQ1を無事に突破。続く予選Q2では、12番手のガスリーと13番手のクビアトの差が0.007秒の僅差、11番手のフェラーリのセバスチャン・フェッテルとの差は0.04秒以内の接戦。僅かな差で中団からのスタートとなった。
気温は2桁に届くことはなく、日曜日も更に不安定な天気が予報されている。ドライコンディションなら、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台は決勝のスタート時のタイヤコンパウンドを自由に選ぶことができる。
レッドブル・レーシングのフェルスタッペンとアルボンは、予選セッションを通して果敢な走りでQ3まで進出。フェルスタッペンがアタックラップ1周目でトップタイムを出すと、続いてアルボンは4番手のタイムをマーク。最後のアタックラップで3番手。アルボンはフェルスタッペンのすぐ後ろの5番手からスタートする。
ちなみに、トップ10圏内 のドライバーは全員ソフトタイヤで、低い気温のなかでスタートする。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカル・ディレクター
「アイフェルGP初日が悪天候で走行できませんでしたが、2日目の土曜日は天候が回復し、外気温は9℃と低いもののドライでFP3、予選ともに走行できました」
「FP3では1時間のセッションの中で予選と決勝に向けた最適なセットアップを見つけな ければならず、また初走行のサーキットということもあり、忙しい一日になりました。昨日の遅れを取り戻すべく、チームとプログラムを見直してFP3に臨みました」
「基本的に予定通りにプログラムを消化し、いい仕事ができたと思います。結果的に、昨日の悪天候のおかげで奇しくも第13戦に予定されている2 Dayイベントのエミリア・ロマーニャGP(イモラサーキット)の予行演習にもなりました」
「予選では、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペンが3番手、アルボンが5番手といい走りをしてくれました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台は、ガスリー選手が12番手、クビアト選手が13番手という結果で、Q3進出を果たせなかったことは残念ですが、明日のレースでは新品のタイヤを履いてスタートできる利点を活かしてポイント獲得を狙ったレースができればと思います」
「日曜日も気温が上がらず、路面温度も低い予報ですが、本日の走行からPUそして車体側ともによいデータが得られたので、明日に向けて最大限のパフォーマンスを発揮できるように準備を進めます」
【STINGER】
photo by Honda