ホンダ、F1活動の終了後も、レッドブルからの要請で協力の構え
ホンダは、10月16日に、質疑応答を含めたリモート会議方式の会見を行ない、登壇した渡辺康治ブランドコミュニケーション本部長は、F1活動の終了後も、レッドブルには協力してゆくことを明らかにした。
「レッドブルのヘルムート・マルコさんには、3月のテレビ会議で今回発表した活動の終了の可能性を伝え、8月末にお会いして、今回の骨子を説明しました。マルコさんは、次への準備の関係もあるので、発表はできる限り早くお願いしたいとのことでした」
「レッドブルに対して、要望があれば、サクラのファシリティを使って協力する用意があることをお伝えしています。具体的な要望はまだいただいていませんが、できる限りのお手伝いはしていきたいと考えています」
「さくらは現在、ほとんどがF1活動を行なっていますが、多くの人材は、4月にスタートした先進パワーユニット開発の舞台に回っていただき、移動できる工作機械などは研究所に移管し、風洞などを中心とするファシリティは、生産車に活用していきます」
一方、F1活動の終了後、世界のモーターレーシングの頂点となるはずのフォーミュラEに対しては、「まったく考えていない」と答えたが、世界の流れは、2030年と2050年の2段階で“”エーボン・ニュートラルを目指しており、ドイツを中心とする欧州連合がEV化の方向に向かっていることから、レースの場でテクノロジーを鍛えるというホンダのスタンスから、何らかのアクションを起こす可能性が期待されている。
[STINGER]山口正己
photo by Honda