ホンダのポルトガルGP予選by田辺TD
1965年のメキシコGPでリッチー・ギンサーがHondaにF1初優勝をもたらしてからちょうど55年の節目にあたる本日のポルトガルGP予選で、アストンマーチン・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの3台がトップ10に入った。
午前のFP3終盤にコース脇の排水溝カバーが外れるトラブルを補修する影響で、予選はスケジュールが30分遅れたが、ホンダのパワーユニットを搭載する4台が風がやや強まって難易度を高めたQ2に進出。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、Q1のタイムを更新したが、Q3進出ならず。決勝でタイヤ選択の自由がある13番手からのスタートとなった。
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとアレキサンダー・アルボン、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダiのピエール・ガスリーはQ3進出。風の影響に加え、タイヤが温まりにくい状況下で、アルボンが最初のスティントでミディアムタイヤを選択するなど、読みにくいコンディションでの戦いが続いた。
3台ともQ3でQ1のタイムを超えることができない難しい予選になったが、フェルスタッペンはポールポジションを最後まで争い、3番手。アルボン6番手、ガスリー9番手のグリッドを決めた。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカル・ディレクター
「ポルトガルGP予選は、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペンが3番手、チームメートのアルボンが6番手と、決勝に向けて悪くない結果となりました」
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリーは、午前のセッションから好調な走りを見せ、Q1を4番手、Q2を7番手で通過しましたが、残念ながらQ3では風の影響を受けてタイムアップできず、9番手からのタートとなりました」
「昨日のトラブルにより大きなダメージを負ったガスリ ーでしたが、チームおよびHondaのクルーがマシンを夜通しの作業で懸命に修復してくれました。それに応えるようにガスリー選手が素晴らしい走りをしてくれたことを大変うれしく思っています。また、修復に当たったクルーたちに感謝の言葉を贈り ます」
「クビアト選手は13番手でQ2敗退という結果でしたが、4台ともに明日の決勝に向けてポイント獲得を狙えるポジションからのスタートとなります。いいレースができるよう、明日に向けてここからさらなる準備を進めます」
【STINGER】
photo by Honda