ザヒールGP初日のホンダby田辺TD
4日にバーレーン・インターナショナル・サーキット行なわれた2020F1GP第16戦ザヒールGP初日のフリー走行で、アストンマーチン・レッドブル・レーシング、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダともに好調なペースを披露した。
ザヒール・サーキットの外周レイアウトを使用するザヒール・サーキットの“外周コース”は、ロングストレートの連続でブレーキングポイントが僅か4か所と、パワーユニットの依存度が高い。
FP1では、アルボンが多くのドライバー同様にターン2でスピン、早めに走行を切り上げる形になったが、マックス・フェルスタッペンが2番手、アルボンが3番手と好調な出だし。スクーデリア・アルファタウリの二人も、ダニール・クビアトが5番手、ピエール・ガスリーが6番手と、ホンダのパワーユニット勢は全車がトップ6入りを果たした。
FP2では、ターン8でのトラックリミット違反が厳しくチェックされ、ラップタイム抹消が相次ぎ、フェルスタッペンはセクター2で速さを見せたが、何度もアタック中断を余儀なくされ、最終的にマークしたベストラップは、タイヤの状態がベス トとは言えない状況だったが、再び2番手でセッションを終了した。
アルボンは、フェルスタッペンと約0.2秒差。上位が僅差だったことで5番手、0.032秒差の6番手にクビアトが続いた。ガスリーは好ペースで走行したラップで、前を行くメルセデスのバルテリ・ボッタスがコースアウトする場面もあり、トップから約0.4秒差の9番手に甘んじた。
初めて走るレイアウトということもあり、初日のデータを詳細に解析し、明日の予選、日曜の決勝につなげる作業が続いている。
田辺豊治ホンダF1レーシング・テクニカル・ディレクター
「ザヒールGP初日は、トラブルがなく順調なスタートを切ることができました。初めて走行するサーキット・レイアウトなので、今日はシミュレーションをベースとした設定でスタートし、実際の走行状況に合わせて最適化を進めました」
「まだ初日を終えたところではあるものの、Honda PUを搭載した4台すべてがFP1はトップ6、FP2はトップ10圏内で終えられていることは悪くないと思っていますが、まだまだPUも車体もセットアップが煮詰めきれていませんので、ここからデータをさらに解析して明日に備えます」
「事前に想定していた通り、全長が短いことからコースが混み合い、渋滞の影響を受ける場面が見られました。予選に向け、セットアップの改善に加えて、ピットマネージメントなどにも考慮してチームと準備を進めます」
【STINGER】
photo by Honda