2021年移籍組の○と×!?
◆2021年にチームを変更したドライバーは、リカルド、サインツ、ペレス、フェッテル、そしてアロンソ。アロンソは、F1への復帰だが、新たな環境になることに変りはない。
◆環境が変わったドライバーの戦績は、チームの受け入れ体制とそのポテンシャルに左右される。果たして、4人の2021年はどうなるのだろう。
◆まず、ダニエル・リカルドの移籍先のマクラーレンは、テクニカルディレクターのジェイムス・キーに続いて、ヨースト・カピトとアンドレアス・セイドルという切れ者のチーム入りで安泰の方向。セルジオ・ペレスも、レーシングポイントからレッドブル・ホンダなので確実な上昇機運。セバスチャン・フェッテルも、大不振のフェラーリから、潤沢な資金で確実に足元を固めたレーシングポイント改めアストンマーチンでステップアップは確実。フェルナンド・アロンソも、ルノー改め、予算を投入して大きなテコ入れを受けたアルピーヌである。
◆問題は、カルロス・サインツだ。歴史的なネームバリューでいくなら、フェラーリは名門だが、浮沈を繰り返すその歴史の中で、2021年はシャルル・ルクレールをしてシリーズ6位と、過去最低のシーズンだった。サインツの2021年は、大きな“?”を付けたくなる。
◆しかし、“シーズンは始まってみなければわからない”という言葉もある。日本には、当たるも八卦、という言葉もあったりして、シーズン開始の楽しみは、加速の一途。例年通りシーズン開始直前のこの時期は、ここでも新鮮な春を感じさせている。
photo by FERRARI