リカルド初仕事、ハミルトンは交渉お預け!?
日本と違って正月休みではなく、クリスマス休暇を過ごした欧州は、年明けから活動が始まる。F1チームも当然その例に洩れず、5日もすぎれば具体的な活動に入った動きも見え始めた。
ダニエル・リカルドは、移籍したマクラーレンのTシャツを着て、得意の笑顔を振りまいている。
反面、動きが鈍いのが七度目のタイトルを決めたルイス・ハミルトンだ。精確に言うと、“ハミルトンのマネージメント・グループ”と言うべきかもしれないが、メルセデスとの契約が、すんなり進んでいない。
約40億円といわれる2020年の契約金に対して、メルセデスは45億円ほどにペースアップし、さらにタイトルを取った場合は10%の報奨金を用意すると提案したが、ハミルトン陣営は首を縦に振らず、交渉はシーズン前テストが始まる2月上旬まで続くのではないかといわれている。
コロナを理由に、第16戦を休戦し、最終戦では、同僚のバルテリ・ボッタスにレースの後ろで淡々と周回を重ねて3位でゴールした。もちろん、病み上がりだったことは間違いないが、メルセデス陣営としては、高い契約金を出すなら、ハミルトンの代役として第16戦で十分以上の働きをしたジョージ・ラッセルに白羽の矢を立てる、という手がある。
ハミルトン(陣営)とメルセデスの『交渉』は、とんな進展を見せるのだろうか。
[STINGER]山口正己
photo by McLaren