カンポス逝去
アドリアン・カンポスが亡くなった。
カンポスは、1987年にスクーデリア・アルファタウリの前身であるスクーデリア・ミナルディからF1にデビューし、1988年第5戦までの21戦に参戦。1987年はアレックス・ナンニーニと、1988年はルイス-ヘレス・サラとのコンビで、入賞は一度もないが、デビューの1987年は鈴鹿サーキットで日本GPが始まった年であり、日本人マネージャーの存在もあって日本には馴染みが深かった。
その後、1994年にスペインのツーリングカー・チャンピオンを経て、カンポス・レーシングを設立、1998年にワールド・シリーズbyルノーでマルク・ジェネにタイトルを取らせ、1999はフェルナンド・アロンソにチャンピオンを取らせ、F3000を経て二人をミナルディに推挙。2010年にカンポス・グランプリの名前でF1にチームデビューするはずだったが資金難で頓挫したが、チームはその後、HRT F1としてF1デビューを果たしている。
2014年には、F1への登竜門カテゴリーを活動の中心とし、F3やGP3で、アレックス・パロウやランド・ノリスを育て、2019年のFIA-F2では、佐藤万璃音を走らせた。
アドリアン・カンポス。1960年生まれ。享年59歳。
ご冥福をお祈りします。
Adrian, RIP.
[STINGER]山口正己
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