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ハミルトンとメルセデスの2021年は単年契約!!

いやぁ、長かった。

ルイス・ハミルトンとメルセデスが、長期にわたった2021年の契約交渉に決着を着けた。契約は1年間。

ニュースでは、“ハミルトンとメルセデスの契約交渉”と表現されているが、ハミルトン本人とメルセデスのトト・ウルフが話をしているわけではない。代理店に交渉を委託するのが通常のF1ドライバーのやり方だが、ハミルトンは、父親のアンソニー・ハミルトンにマネージメントを任せており、アンソニーとメルセデスのエージェントが交渉を行なった。

ともあれ、7度の世界チャンピオンが2021年に、メルセデスと契約を更新した。契約が1年ということが、交渉が中日いた理由とともに、シビアなハミルトン親子を証明しているかもしれない。

また、契約条件の中に、“チームメイトの決定にハミルトンの意見が入れられる”という項目も追加され、その内容は、「速いドライバーに権利はない」とされていると言われる。この条項は、過去には、アイルトン・セナが出していたことがあるが、プロストとのコンビのときは、チーム(多分ホンダ)が、セナ/プロストというラインナップを成立させるために、少なくない契約金を提供したというのが、定説になっている。

ハミルトン側の条件をメルセデスが飲んで合意に至るまでに時間がかかったのは、こうした複雑な事情があったからだ。

もちろん、コロナ禍の影響で、体面での交渉ができなかったことも交渉を遅らせる原因となり、ハミルトンが、Covid-19陽性反応が出たことも交渉の遅ぱに影響したが、中には、交渉を長引かせるための“戦略”だったのではないか、という穿った声も。

[STINGER]山口正己
photo by MERCEDES

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