フェルタッペン+レッドブル・ホンダ最速
プレシーズンテスト初日は、4時間×2回が行なわれ、ハードなスケジュールで進んだ。終盤には、風で待った砂塵がコースを覆い路面状況が悪化、ルイス・ハミルトンがコースオフを喫するなど荒れ模様となったが、その状況の中でマックス・フェルタッペンのレッドブル・ホンダが最速、周回数も最多と安定した滑べり出しを見せた。
ホンダ陣営では、レッドブルが午前と午後のセッションをフェルタッペンが一人で走り抜いて139周を消化。スクーデリア・アルファタウリは、ピエール・ガスリーを午前を担当、午後に角田裕毅がステアリングを引き継ぎ、ガスリーが8番手、角田が9番手に並んだ。
角田のタイムは、ガスリーの0.5秒落ちだったが、ガスリーのミディアム・タイアに対して、角田はハードタイアでのタイム。タイアの差を差し引くと、角田の方が速かったとも言える。
とはいえ、テスト初日であり、タイムアタック以前の確認の状況でそれぞれ異なるプログラムで走行しているだけでなく、砂嵐でコースコンディションが極めて不安定だったことから、例年のカタルニア・サーキットのように初日の状況からチームの力を判断することはできなかった。
だが、コースコンディションは全チーム同じ中での結果。フェルタッペンのトップタイムと最多周回、そして2台がトップ10に食い込んだスクーデリア・アルファタウリと、ホンダ勢は悪くないところにいると言えた。
【STINGER】
photo by REDBULL