異口同音に「開幕を待ちきれない」ホンダ・パワーの4人
ホンダのパワー・ユニットを委ねられたレッドブル・ホンダとアルファタウリ・ホンダの4人のドライバーが、開幕戦に向けて抱負を語った。
マックス・フェルスタッペン/レッドブル・ホンダ
「テストでさまざまなセットアップをトライし、どう機能するのかを確認したけれど、気温が高かったし、サ ーキットごとに特性は異なるので、本当の実力を語るのはまだ早い。でもマシンの感触がいいことは確かで、安定していて快適にドライブできている」
「もちろん改善点はあるけれど、今まで解決してきたし、エ ンジニアもそれを目指している。テストが順調だったので、ポジティブです」
「マシンの理解が進んだけれど、純粋なパフォーマンスはまだ何も言えない。7年連続でタイトルを獲得しているメルセデスが未だに最強だよ。周囲にボクらが最強と思わせて、プレッシャーをかけようとしているはずなので、自分たちのことに集中するだけ。チーム全員、そしてホンダも、メルセデスやライバルに打ち勝つべくプッシュしているけれど、テストの内容だけを見てボクらが上にいると思うなんて馬鹿げているけれど、全開で走るQ3が待ちきれてい。誰がパフォーマンスを進化させた分かるし、それをレース全体で維持できるかが見えてくるはず。ボクらがその両方でいい状態であることを祈っているよ」
「バーレーンは好きなサーキッ トだし、自分たちおパフォーマンスが愉しみ。もうすぐ、誰が正しいのかが明らかるね!!」
セルジオ・ペレス/レッドブル・ホンダ
「テストはすごくポジティブだった。限られた中で、チームとしていい準備ができたと思うし、レッドブルでの最初のレースが楽しみ! 序盤の数戦でチームやクルマを学んでいけば、シーズンを通じていいポジションにつけられるはずです」
「パフォーマンスの面は、これから見ていきましょう。ライバルが何をしているのか解明しようとると迷ってしまうものなので無意味。予選で全員の立ち位置が分かります」
「このチームで走ることは、ボクがこれまで夢だったので、レースをすることを心の底から楽しみにしています。今はとてもリラックスしていて、全力を出しきるのみです。最後にど うなるか見ていきましょう」
ピエール・ガスリー/アルファタウリ・ホンダ
「レースが待ちきれない!! 直前に同じサーキットで3日間のテストをしてから開幕戦を迎えるのは初めてで、フリー走行が増えたようなもの。ザヒールのコースで何が必要か、見えた状況で臨めます。テストでは、新たな空力パッケージがうまく作動しているかを始め、AT02を理解することが目的だった。シーズンを通し能力を引き出せるようにしなければならないけれど、10チームの中で最多周回をこなせたし、チームに入って以来、一番のプレシーズンテストと言っていいほど実りの多いテストでした。ユウキもノーミスで完璧な仕事をしたし、彼とうまくやれることも確認できました」
「テストでは、最初からマシンのフィーリングはよくて、ポジティブな発見がたくさんありました。そ他チームも大きなトラブルなくテストができていたので、現代のF1のパフォーマンスレベルと信頼性の高さを実感しました」
「新たな規則の影響で、グリップは少し下がって、マシンのハンドリングや挙動の面では違いを感じにくいけれど、苦戦する場所もあれば、強みを発揮できるところもあるはずです。全体的なバランスは昨年と似ていて、グリップが低下したことでコーナーでは少し遅くなっているけれど、大きな違いはなく、テストの走り始めから、このまま進めばいいと思えるベースがあることが確認できていて、何かを変更するとマシンがよ く反応するいい傾向です。テスト中は、あまり全開でプッシュしていないので、PUの改善点はまだはっきりとは分かっていないけれど、ホンダの取り組みはよくわかっているし、テストでまったく問題がなかったことは素晴しい」
角田裕毅/アルファタウリ・ホンダ
「今週末がいよいよボクにとってのF1デビュー、昨年のF2からのステップアップになりますが、オフシーズンの間には旧型でテストができたのに加え、3日間のプレシーズンテストでも走り込めたので、準備はできています。テストの中ではF1マシンのパワーやブレーキだけでなく、F1特有の複雑なステアリング操作も学び、プッシュした時やマシンの挙動が乱れたときに、どう操作するとどう反応するかも含めて理解を深めること ができました」
「セッションごとに得られたデータから学んで成長することができました。前のクルマより今季型のほうがステアリングのィーリングがいい感触で、エンジンもよりパワーフルだと思いますが、テストでは各チームが異なるプログラムに取り組んでいるので、競争力は今週末まで分かりません」
「ハードなトレーニングを毎日続けて、身体的に強化してきて、準備はできています! 今は開幕が待ち遠しいです。最初から全力でプッシュして、マシンの限界を確認しながら色々な経験を重ねたいと思っていますが、チームメイトが経験豊富なガスリーなので 、彼からたくさん吸収したいと思いです。7年ぶりの日本人F1ドライバーとして、日本のファンの皆さんの期待に応えられるように全力を尽くします」
【STINGER】
photo by Honda