雨に始まり、赤旗再スタートの大波瀾のF1GP第2戦
2021F1GP第2戦エミリア・ロマーニアGPは、雨が混乱を呼び、際どいアクシデントも重なって、文字どおりの波瀾の展開をみせた。
名手ハミルトン+メルセデスがコースアウトしてグラベルに捕まった。ボッタス+メルセデスとラッセル+ウィリアムズが300km/hの緩いコーナーで接触してバリアに吹っ飛ばされて赤旗中断、ペレス+レッドブル・ホンダが何度もコースアウトを繰り返した。
最後尾スタートだった角田裕毅+アルファタウリ・ホンダは、スタートダッシュを決めて14番手までポジションを上げたが、コースオフ。なんとか建て直して13位でゴールしたが、ここでもF1GPのクォリティとレベルを思い知らされるレースだった。
そして、レースの最後を締めたのは、中盤までフェルタッペン+レッドブル・ホンダに次ぐ2番手をキープしながら、30周目に、周回遅れの処理を焦ってコースアウト、9番手にポジションを落としたハミルトン+メルセデスの追い上げだった。
ハミルトンは、ファステストラップを何度も更新してポジションを取り返し、63周レースの55周目に2番手のノリス+マクラーレンに追いつき、59周目にDRSを使ってパス。20秒以上先をいくフェルタッペン+レッドブル・ホンダと、ファステストラップの応酬が繰り返されたが、届かず。しかし、この2位は51戦連続入賞の記録。改めて強さを証明するものだった。
次の第3戦は、2週間後のポルトガルGP。F1GPは面白さを保ったまま、去年からF1GPに仲間入りしたアルカルベに舞台を移して行なわれる。
【STINGER】
photo by MERCEDES / REDBULL