ホンダのポルトガルGP初日by田辺TD
第3戦ポルトガルGPが、ポルティマオのアルガルベ・サーキットで初日を消化した。初日は、昨年までの90分×2から60分の2セッションと合計1時間減り、それぞれのプログラムの進め方がモノを言うことになっているが、非常に僅差の闘いが展開した。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは、好調な滑りだしを見せ、FP1でフェルスタッペンが2番手、ペレスが3番手、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが6番手タイム。アルガルベが初走行となる角田裕毅は、13番手だったが、最多周回が33周だったのに対して28周して習熟を深めた。
コース上の排水溝の確認作業で開始が10分遅れたFP2も、フェルスタッペンが2番手。ペレスは、ソフトタイヤを履いたアタックの1周目にターン1で渋滞に引っ掛かって10番手に留まった。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台は、ガスリーがペレスと0.042秒差の11番手、FP2では最多周回を走行して角田は、14番手だったが予選/レースに活用できる多くのデータを収集した。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「初日に2チーム・4台ともにPUはトラブルフリーで、多くのデータを収集できました。昨年の初開催時にはサーキットの路面が舗装されたばかりでしたが、その時からも路面状況が変化しているようです」
「アルガルベは今回が2年目ということで過去のベースデータが少ないこともありますので、昨年からのコンディション変化なども考慮に入れて、これから予選に向けて様々な角度からデータ解析を行い、予選・レースに向けて最適化を進めます」
「今年、ここまでの状況から見てライバルとの差は非常に僅差だと思います。厳しい戦いになりますが、確実に結果に繋げるよう最善を尽くしていきます」
[STINGER]山口正己
photo by Honda