ハミルトン+メルセデス97度目の正直
2021F1GP第3戦ポルトガルGP決勝が2日、ポルティモア・サーキットで行なわれ、ハミルトン+メルセデスが優勝した。ルイス・ハミルトンのF1勝利は97回目。
しかし、今回の勝利は逃げ切りパターンではなく、ポールポジションのチームメイト、バルテリ・ボッタスと、マックス・フェルタッペン+レッドブル・ホンダとの攻防戦の末に引き寄せた別格のレースだった。
とはいえ、終盤は、2番手のフェルタッペン+レッドブル・ホンダをジワジワと突き放す強さを見せた。
フェルタッペンは、66周レースの65周目にピットインしてニュータイヤに交換してファステストラップを記録してみせたが、最終コーナーのトラックリミット違反でタイム抹消。更新されたはずのボッタス+メルセデスがファステストラップ=1ポイントを手にした。
コクピットを下りたハミルトンは、「風も強く厳しいレースだった」と振り返ったが、20周目にポールポジションからトップを護っていたチームメイトのボッタスを抜きさると、追いすがるフェルタッペン+レッドブル・ホンダを振り切って真っ先にチェッカードフラッグをかいくぐった。
マクラーレンのランド・ノリスが今回も二強に次ぐ5番手で確実な速さと強さを持続してみせたが、フェルナンド・アロンソ+アルピーヌの8位も殊勲と言えるレース内容だった。
ピエール・ガスリー+スクーデリア・アルファタウリ・ホンダが今回もポイントを計上したが、チームメイトの角田裕毅は、今回も苦しいレースを15番手でゴールした。
スタート直後に、ライコネン+アルファロメオがチームメイトのジオヴィナッツィ+アルファロメオに追突してフロントウィングを失ってリタイア、セーフティカーのきっかけを作ったが、9周目のリスタート以降は、トラブルなくレースが進んだ。
次の第4戦は、連戦で5月7日-9日に行なわれるスペインGP。世界中のF1コースの特徴を併せ持ち、ドライバーにもマシンにも緻密な仕上がりを要求するコースとして知られるカタルニア・サーキットが舞台。シーズンの流れを決めるレースとして注目されている。
2021F1GP第3戦ポルトガルGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
3. ボッタス+メルセデス
4. ペレス+レッドブル・ホンダ
5. ノリス+マクラーレン
6. ルクレール+フェラーリ
7. オコン+アルピーヌ
8. アロンソ+アルピーヌ
9. リカルド+マクラーレン
10. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
11. サインツ+フェラーリ
12. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
13. フェッテル+アストンマーチン
14. ストロール+アストンマーチン
15. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
16. ラッセル+ウィリアムズ
17. シューマッハ+ハース
18. ラティフィ+ウィリアムズ
19. マゼピン+ハース
—-以下、リタイア
ライコネン+アルファロメオ
※レースの詳細『ライブタイムメモ』は、こちら。
【STINGER】
photo by MERCEDES