ホンダのスペインGP初日by田辺TD
第4戦スペインGPが、バルセロナのカタルニア・サーキットで開幕。初日のフリー走行では、Hondaパワーユニット勢4台すべてがトップ10に入り、効率よくデータを収集した。
カタルーニャ・サーキットは、ターン10のレイアウトが変更され、その習熟も課題となったFP1では、レッドブル・ホンダ・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、トップに0.033秒差の2番手で幸先よい滑り出しを見せ、チームメイトのセルジオ・ペレスが9番手、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが7番手、角田裕毅が11番手に着けた。
FP2では、フェルスタッペンがソフトタイヤで出撃したターン10でワイドに膨らんでアタックを中断。ペレスはロングランに取り組み、9番手と10番手。予選を想定したショートランをベストな状態で走行できなかったが、燃料を多く積んだロングランでは、フェルスタッペンがプログラム中にフロントウイングの破損に見舞われる場面がありながら、好調なペースを見せた。
スクーデリア・アルファタウリも、FP2でガスリーと角田裕毅が、どちらもトップから0.5秒差以内で6番手と7番手に並んだ。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカル・ディレクター
「スペインGP初日は、大きなトラブルなくスムーズな一日になりました。
まだ金曜日ですが、ここまでの戦い同様、今回もレッドブル・ホンダもスクーデリア・アルファタウリもライバルと僅差の戦いになると考えています」
「非常に拮抗した戦いになりますので、小さな違いが大きな差を生むこととなります。ベンチマークとなるサーキットで今日収集したデータと過去蓄積したノウハウなどを加え、明日に向けてセッティングを煮詰めていきます。細部にまで最適化を図り、ベストな形で明日の予選に臨みたいと思います」
【STINGER】
photo by Honda