ホンダ勢4人のスペインGP予選
ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブル・ホンダとスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの4人は、まさに悲喜こもごもの予選を闘った。マックス・フェルタッペンとピエール・ガスリーはマシンの能力を引き出して土曜日を消化したが、セルジオ・ペレスと角田裕毅は、渋滞やミスから満足のいく一発を決められなかった。
マックス・フェルスタッペン/レッドブル・ホンダ
FP3 : 1st
Q1: 1分18秒090
Q2: 1分16秒922
Q3: 1分16秒777(2位)
「いい予選になりました。ミスをせずにラップをまとめられて満足しているし、マシンから最大の力を引き出すことができたと感じました。とても僅差だったけれど、少しだけ何かが足りていなかったという部分を認めなければ いけません。メルセデスは、一周の速さでは僕らを少し上回っているように見えるけれど、昨年ここでかなり苦戦したことを考えれば、フロントロー獲得は満足できる結果です」
「ここではスタートがとても重要で、レースの結果に大きな影響を与えるので、そこにフォーカスするのは当然ですが、レースは長いので、全力を尽くすのはもちろん、レースペースはいいと思うので、彼 らを倒せるほどかは分かりませんが、レース中は常にプッシュしていきます」
セルジオ・ペレス/レッドブル・ホンダ
FP3 : 10位
Q1: 1分18秒203
Q2: 1分17秒669
Q3: 1分17秒701(8位)
「予選は難しく、よくないセッションになってしまいました。一日を通して、一度もいいラップをまとめることができなかったし、ひじの痛みがあって100%の状態ではありませんでしたが、その中でQ3に進出できたこ とは、マシンの競争力があることの証と思います」
「レースペースは悪くないけれど、オーバーテイクが難しいこのサーキットで上位ではないポジションからのスタートは残念ですが、上位を争える自信はあります。明日は頭を切り替えて、ダメージを最小限にしながら順位を上げていきたいです。早い段階で上位に追いつかなければならないので、アグレッシブに攻めていきます」
「今週末はここまで決していい流れではなかったけれど、過去3レースを振り返ると、 マシンの理解も進んで徐々にペースを上げられているので、明日もいい戦いができると思っています」
ピエール・ガスリー/スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
FP3 : 7位
Q1: 1分18秒190
Q2: 1分17秒982(12位)
「結果は本当に残念。今年Q3進出を逃したのは初めてで、それが0秒02秒差というのは言葉もありません。マシンバランスには満足していますがグリップに苦しんでいます。あちこちでスライドして、タイヤをオーバーヒート させてしまうのですが、このコースではそれが大きな影響になります」
「今年の初めはもう少し競争力がありましたが、それを忘れてもう一度中団の争いをリードするためにどう挽回すればいいかを理解する必要があります」
「ポイントが決ま るのは明日だし、12番手はタイヤを選んでスタートできるので、それがレースでのアドバンテージになってくれればと思います」
角田裕毅/スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
FP3 : 12位
Q1: 1分18秒556(16位)
「マシンにはQ2に簡単に進出できる速さがあるのに、うまくグリップさせることができていないことに苛立ちを感じています」
「同じセッティングのときでもチームメートのガスリー選手とボクのマシンに対するフィードバックが大きく違っているので、それがこのマシンの特性なのか、ドライビングスタイルの違いからきているのかきちんと理解する必要があります。そのうえで、エンジニアとデータをさらに細かく見直してみるつもりです。その部分が理解できれば 、このマシンのポテンシャルを最大限引き出すことができるはずです」
【STINGER】
photo by Scuderia AlphaTauri