ホンダ勢4人の2021第4戦スペインGP
ホンダRA621Hを搭載する4名は、マックス・フェルタッペンがドラマチックな展開にハミルトン+メルセデスに次ぐ2位に食い込んだのを始め、それぞれタイヤ選択の戦略がドラマを演出した。
マックス・フェルスタッペン/レッドブル・ホンダ
Race:2nd
「今日はできることをすべてトライしました。スタートのターン1でトップに立ったけれど、少くだけメルセデスにペースが及びませんでした。もちろん勝ちたかったけれど、チャンスを最大限に活かせたので 、それほど落胆してはいません」
「他の戦略も検討したし、2ストップ戦略で彼らよりも早くピットに入っていたとしても、彼らのほうが今日は速かった。自分の速さやマシンの限界は分かっていて、彼らは順位を失わずにピットインできる状態だったので、異なる戦略を採りやすい状況でした」
「ルイス(ハミルトン)が2度目のピットインをしたとき、2019年のハンガリーのように新しいタイヤで追いついてくると思いました。できることはすべてやりましたが、なす術なしの状態でしたね」
「タイヤによるペースの違いから、ルイスは楽にパスしていきましたが、ボクは2位を確保してファステストラップもマークできました。今日は少しペースが 足りなかったので、2位は最大の結果です。メルセデスがなぜレースペースをここまで上げられるのかを分析する必要があります」
セルジオ・ペレス/レッドブル・ホンダ
Race:5th
「ここはオーバーテイクが簡単ではないので、タフなレースになりました。1周目にいくつかポジションを上げましたが、その後はダニエル(リカルド)をパスするのにかなり時間がかかってしまいました。マクラーレンはストレートで かなり速く、オーバーテイクは大変でしたが、ターン1のアウト側から抜くことができました」
「自分がやるべきことは分かっていたので、プッシュして戦略を機能させようとしましたが、タイヤのライフがあまり残っていなかったので、難しい状況でした」
「マシンに対する自信は増していますし、レースウイークを終えるごとに慣れていて、いつも“今からまたすぐにレースウイークが始まれば”と思うほどです。それぞれサーキットは異なるので、ここで学んだことがモナコで必要になものとは違うと思いますが、まだ適応中で、もうすぐ100%の状態にしたいと思っています」
「モナコが楽しみです。特に僕らのマシンがこれまでもかなり強かった場所なので、勝利のチャンスがあると思います」
ピエール・ガスリー/スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
Race:10位
「複雑な気分です。レースで追い上げを見せられたけれど、最初の2戦と比べてペースか不足している点でフラストレーションがたまります」
「グリッド位置をミスしてしまった自分にも腹が立っています。本当に余計なペナルティーで、自分のレースを厳しくしてしまいました」
「それでもいいバトルができて、何台かをパスして10位に入れました。マシンポテンシャルがあるのは明らかだけれど、ラップ中の全コーナーでそれを発揮できていません。モナコに 向けて懸命に取り組んでいきますし、ここから先の数戦でチームが前進を果たせると信じています」
角田裕毅/スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
Race:DNF
「フラストレーションのたまるレースウイークでした。スタート時点でペースはかなりよかったので、完走できなかったのはとても残念ですが、(トラブルは)自分にコントロールできることではない部分でした。何が起きたのか、マシンが戻ってきたら、エンジニアとともにすべてを見直したいと思います」
「モナコでレースをするのは初めてなので、楽しみにしています。F1GPを象徴するサーキットで走ることにはワクワクします」
【STINGER】
photo by Honda