ジュリアーノ、SF初優勝!!
5月16日に熊本のオートポリスで行なわれたスーパーフォーミュラ第3戦は、濃霧と強風の中をスタート、ポールポジションのジュリアーノ・アレジが好スタートを切ってレースをリード、松下信治が13番手から猛烈なダッシュを決めていたが、42周レースを13周したところで豪雨に見舞われて赤旗中断した。
その後、再スタートのために天候の回復を待ったが好転せず、16時31分時点で回復が見込めないと判断されて中止が決まり、土曜日の予選でポールポジションを奪ったジュリアーノ・アレジがスーパーフォーミュラ初優勝を飾った。
アレジは、表彰台に登壇する前に、母親の元女優の後藤久美子さんに電話で優勝を伝え、表彰台では、「ホントはレースをして優勝の瞬間を味わいたかったけれど、天候はなんともできないですからしょうがないですね。バランスのいいクルマを用意してくれたトムスや、お世話になった人たちにありうとうございますと伝えたいです」と喜びをコメントした。
アレジはスーパーフォーミュラのために日本に本拠地を移した際に、所属していたフェラーリのドライバーズ・アカデミーが、海外に出た場合は契約が異なることから、フェラーリと相談してトレーニング・メニューの指導を引き続き受け、日本でも真摯にトレーニングを続けて首も太く一回り大きくなっていた。
大人になったイメージに成長し、予選でスピードを見せたジュリアーノは、日本語で「おかあさん」と言う時のあどけなさは、もう一段階の成長を期待させている。
[STINGER]山口正己
photo by JRP