フェラーリ俊足のモナコGP初日
トンネルの中を駆け抜ける赤い馬。
モナコGPが始まった。拮抗した闘いが続く2021F1シーズンだが、ここまでの4戦以上に、伝統のモナコらしく高質なバトルが初日から展開した。
最速は、モナコに住むフェラーリのシャルル･ルクレール。2位に同僚のカルロス･サインツが並び、ルイス･ハミルトン＋メルセデスが3番手。メルセデスvsレッドブル･ホンダがリードする二強の図式が、『レッドブル･ホンダ-フェラーリ-メルセデス』の三強に確実に変化したことを感じさせた。
そしてモナコは特別なコース。ガードレールに囲まれたワンミスが命取りになる。その厳しさが、初めて伝統のレースを走るドライバーに試練を与え、角田裕毅も洗礼を受けた。
フリー走行1で9番手に着けて好調な滑りだしを見せた角田は、フリー走行2でも好調に経験を重ねたが、20分ほど経過したところで、プールサイドコーナーを抜けたアウト側のガードレールにタイヤを擦ってしまう。そのままピットインしたが、見かけよりマシンのダメージは大きく、フリー走行の半分以上を走れず、最下位の結果となった。
スクーデリア･アルファタウリ･ホンダの2人は、ガスリーが7番手、角田は最下位と明暗を分けた。
ミック･シューマッハ（ハース）は、1コーナー先の登り区間でコントロールを失って、カジノ手前のコーナー外側のガードレールにヒット。サスペンションを痛め、そのままトンネル出口先までクルマを運んで、セッションの邪魔にならないように対処したが、結局はこのアクシデントで赤旗が出て、セッション終了となった。
金曜日は例年どおり中日。土曜日に1時間のフリー走行3の後に予選が行なわれる。
フリー走行2結果
1. ルクレール＋フェラーリ
2. サインツ＋フェラーリ
3. ハミルトン＋メルセデス
4. フェルタッペン＋レッドブル･ホンダ
5. ボッタス＋メルセデス
6. ノリス＋マクラーレン
7. ガスリー＋アルファタウリ･ホンダ
8. ペレス＋レッドブル･ホンダ
9. ジオヴィナッツィ＋アルファロメオ
10. フェッテル＋アストンマーチン
11. ライコネン＋アルファロメオ
12. アロンソ＋アルピーヌ
13. ストロール＋アストンマーチン
14. オコン＋アルピーヌ
15. リカルド＋マクラーレン
16. ラッセル＋ウィリアムズ
17. ラティフィ＋ウィリアムズ
18. マゼピン＋ハース
19. シューマッハ＋ハース
20. 角田裕毅＋アルファタウリ･ホンダ
【STINGER】
photo by FERRRARI
