インディ500ライブタイムメモ
◆2021インディ500
◆ライブタイムメモ
第105回インディ500
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
<11時00分>(日本時間翌6月1日0時00分)
昨年、コロナ禍の影響で8月23日に移動していたインディ500が、“いつもの時期”に戻ってきた。
フロントローの3台は、べテランのスコット・ディクソン(ホンダ)、中堅のコルトン・ハータ(ホンダ)、ルーキーのリナス・ヴィーケー(シボレー)、それぞれ、オートラリア、アメリカ、オランダと、インターナショナルをメンバー。
3人の予選スピードの差が“the500”史上最小の僅差で、33台のうち最も遅いピエトロ・フィティパルディでも222.173マイル/h=355.943km/hの超高速。
いつも以上の激戦が予測されている。
観客は、満席の40%の入場が許され、13万5000人がスタンドでスタートを待っている。
☆☆ 先週のモナコGPと並び称されるインディ500だが、平均速度はモナコのちょうど倍。モナコのトンネルの出口で最高速が280km/hだが、4周の平均速度で決められるインディ500の予選時の最速周回では400km/hが記録されている。
オッズは、スコット・ディクソンが340倍、佐藤琢磨が2000倍。
トップ3の最前列をホンダ・パワーが占め、シボレー勢は、11番手までに2台入っているだけ。ホンダが圧倒的に優位なグリッドになっている。
☆☆ スタートまで20分のインディアナポリの気温は15℃。夕方に雨の予報があるが、ゴールまで持ってほしい。
☆☆ もうひとつの話題は、インディ500のメイン・チームであるチーム・ペンスキーが予選で下位に沈んでいること。さらに、「その原因がわからない、という状況のままで今日を迎えている」、という天野雅彦情報。
☆☆ 相変わらずモントヤは太っている(^^ゞ 。
☆☆ 観客は40%に制限されているが、観客席を“寄せて”いることで、コースの半分は満員状態。
<12時05分>(日本時間翌31日01時5分)
パロウのスポッターを務めるロジャー安川は、「予想より気温が低いので、誰が勝ってもおかしくないコンディション」と、混戦を予想している。
<12時17分>
レディースandジェントルメン、スタートyourエンジン!!
☆☆ ホンダが上位を占めているが、33台を引っ張るマーシャルカーとセフティカーは、全車シボレー。
<12時28分>
アメリカ国歌斉唱。スタート前進行が佳境に入った。アメリカ空軍のF16の3基編隊が上空を飛び、ジワジワと“その時”が迫っている。
<12時39分>
ペンキー・チームのオーナーであり、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのオーナーでもあるロジャー・ペンスキーのスタートコマンド。
ここで、改めて“レディースandジャントルメン、スタートyourエンジン!!”コール。
<12時41分>
ダニカ・パトリックがステアリングを握るペースカーに引かれて、横3台×11列の独特のパレードラップが始まった。
<12時44分>
ウィル・パワー(シボレー)がピットイン。どうした? しばしの後、無事に隊列に戻った。
スタート!!
金曜日のキャブレーションテストから2日ぶりに、いきなり350km/hの世界に飛び込む瞬間!! これもインディ500ならではの危なっかしさ。
☆☆ コルトン・ハータ(ホンダ)がスコット・ディクソン(ホンダ)をパスしてトップへ。リナス・ヴィーケー(シボレー)もディクソンを抜いた。
<12時49分>
リナス・ヴィーケーがトップへ。
☆☆佐藤琢磨(ホンダ)は14番手。
◆来年は、現地へ。もちろん、みんなで!!
200周レースの8周目
ウィル・パワーが25番手までポジションを挽回中。
32周目
<13時09分>(日本時間翌31日午前2時09分)
リナス・ヴィーケーがピットイン。
ピエトロ・フィティパルディ(ホンダ)など数台が続いている。
☆☆ エド・カーペンティア(シボレー)がエンジン・ストール。
☆☆ ピットロードで ステファン・ウィルソン(ホンダ)がスピン!! ピット入り口でコントロールを乱してコース側のウォールに接触。
イエローコーション中
1. コルトン・ハータ H
2. リナス・ヴィーケー C
3. コナン・デイリー H
4. ハンターレイ H
5. カストロネベス H
6. アレックス・パロウ H
7. パトリシオ・オワード C
8. 佐藤琢磨 H
9. マクラフリン C
10. フィリックス・ローゼンクビスト H
11. グラハム・レイホール H
12. ジョセフ・ニューガーデン C
13. ファン-パブロ・モントヤ C
14. トニー・カナーン C
15. エド・ジョーンズ H
16. ウィル・パワー C
17. ジャック・ハーベイ H
7周目
リスタート!!
☆☆ コナン・デイリーがカストロネベスをパス。佐藤琢磨が6番手へ。
☆☆ デイリーが直ぐに抜き返した。
☆☆ 1-2がシボレー。
☆☆ 2台は、上位のホンダ勢にとっては、いつかリタイアするから「相手にしていない」と松浦孝亮解説者。経験に裏打ちされた流石の見識。
オーダーは変わらないまま。
1. ヴィーケイ
2. ハーベイ H
3. ディクソン H
4. カーペンティア
5. カストロネベス
6. ベン・ハンレー C
7. カナーン C
8. パロウ H
67周目
200周レースの1/3を消化。
1. コナン・デイリー C
2. リナス・ヴィーケー C
3. エリオ・カストロネベス C
4. コルトン・ハータ H
5. アレックス・パロウ H
6. パトリシオ・オワード C
7. 佐藤琢磨 H
8. ハンターレイ H
9. マクラフリン C
10. グラハム・レイホール H
11. ジョセフ・ニューガーデン C
12. フィリックス・ローゼンクビスト H
13. ファン-パブロ・モントヤ C
14. エド・ジョーンズ H
15. ジャック・ハーベイ
<13時50分>
二度目のピットインが始まった。続々とヒットへ。
コルトン・ハータ Hがエリオの前に出た。
81周目
佐藤琢磨 Hは2番手からピットイン。オーワードの前でレースへ。
83周目
スコット・ディクソン Hがピットイン。
86周目
1. コナン・デイリー C
2. リナス・ヴィーケー C
3. パトリシオ・オワード C
4. コルトン・ハータ H
5. ライアン・ハンターレイ H
6. アレックス・パロウ H
7. エリオ・カストロネベス C
8. グラハム・レイホール H
9. 佐藤琢磨 H
10. ジョセフ・ニューガーデン C
11. ジャック・ハーベイ H
12. マクラフリン C
13. ウィル・パワー C
14. ジョーンズ H
15. セイジ・カラム C
<13時10分>
「100周まではビジネスだ」という“足ならし”が済んで、いよいよ『レース』が始まる。
僅差の予選を継承して、1列縦隊の編隊がレースの半分を消化した。
レースの半分の100周消化
1. コナン・デイリー C
2. リナス・ヴィーケー C
3. パトリシオ・オワード C
4. ライアン・ハンターレイ H
5. コルトン・ハータ H
6. アレックス・パロウ H
7. エリオ・カストロネベス C
8. グラハム・レイホール H
9. 佐藤琢磨 H
10. ジョセフ・ニューガーデン C
11. ジャック・ハーベイ H
12. マクラフリン C
13. エド・ジョーンズ H
14. セイジ・カラム C
15. ウィル・パワー C
16. ファン-パブロ・モントヤ C
17. シモン・パジェノー C
18. セバスチャン・ブルデー H
19. エド・カーペンティア C
20. マルコ・アンドレッティ H
21. フィティパルディ H
22. サンティノ・フェルッチ Hルッチ
23. J.R.ヒルデブランド C
24. ジェイムス・ヒンチクリフ H
25. マーカス・エリクソン H
26. トニー・カナーン C
27. シルベストロ C
28. ケレット C
29. マックス・チルトン C
30. フィリックス・ローゼンクビスト H
119周目
グラハム・レイホールがクラッシュ、飛んだタイヤが後続車に当たった。
☆☆ タイヤは突然外れた。
グラハム・レイホール Hとコナン・デイリー Hの第105回インディ500が終わり、本日2回目のフルコースコーション。
続々とピットイン。
124周目
1. アレックス・パロウ H
2. エリオ・カストロネベス C
3. パトリシオ・オワード C
4. リナス・ヴィーケー C
5. ジョセフ・ニューガーデン C
6. ライアン・ハンターレイ H
7. 佐藤琢磨 H
8. コルトン・ハータ H
9. コナン・デイリー H
10. ジャック・ハーベイ H
11. ファン-パブロ・モントヤ C
12. シモン・パジェノー C
13. ウィル・パワー C
14. エド・カーペンティア C
15. セイジ・カラム
126周目
リスタート。カストロネベスがトップに立った。
直後にオワードがカストロネベスを抜きさってトップへ。
佐藤琢磨 Hは8番手。
130周目
パロウがカストロネベスを抜いて2番手へ。
さらに、オワードを抜いてトップ奪回。
☆☆ 「100周まではビジネスだ」という言葉ともう一つ。レースは、「残り30周が正念場」という言葉もある。
140周目
1. アレックス・パロウ H
2. エリオ・カストロネベス C
3. パトリシオ・オワード C
4. リナス・ヴィーケー C
5. ライアン・ハンターレイ H
6. コルトン・ハータ H
7. シモン・パジェノー C
8. 佐藤琢磨 H
9. コナン・デイリー H
10. ジャック・ハーベイ H
11. ファン-パブロ・モントヤ C
12. エド・カーペンティア C
13. ウィル・パワー C
14. セイジ・カラム C
15. マルコ・アンドレッティ H
145周目
リナス・ヴィーケーがピットイン。
30周が給油の最多周回。残り44周なので、少なくとももう1回はピットインが必要。
149周目
パロウがピットイン。
カストロネベスがリーダーに。
<14時50分>
149周目
トップのオワードがピットイン。佐藤琢磨がトップへ。
パワーがピット入り口でスピン!!
残り43周
佐藤琢磨 Hがピットイン。
ハンターレイの後ろでレースに戻った。佐藤琢磨はフルミクスチャーで走れる。
1. スコット・ディクソン H
2. アレックス・パロウ H
3. エリオ・カストロネベス C
4. パトリシオ・オワード C
5. ライアン・ハンターレイ H
6. リナス・ヴィーケー C
7. 佐藤琢磨 H
8. コルトン・ハータ H
9. シモン・パジェノー C
10. ジョセフ・ニューガーデン C
11. エド・カーペンティア C
12. コナン・デイリー H
13. ファン-パブロ・モントヤ C
14. トニー・カナーン C
15. マーカス・エリクソン H
残り36周
パロウがトップへ。
残り35周
佐藤琢磨は、モントヤ、カナーンに抜かれて14番手。最後の30周のために溜め込んでいる!?
残り34周
シルベストロがピットでスピン。今年は、ピットのスピンが多い変な年!?
カストロネベスがピットイン。
ハンターレイとヴィーケーも最後のピットを訪ずれた。
カストロネベスがパロウを抜いた。
残り22周
パロウがカストロネベスの前に出た!!
佐藤琢磨3番手、パロウ4番手。トップはローゼンクビスト。
残り17周
カストロネベスがパロウらトップ奪回。
パロウがもう一度トップ奪取。
残り14周
現状の1-2位がシボレー、3-5位がホンダだが、1-2はもう一度ピットインが残っている。
残り8周
佐藤琢磨がトップのローゼンクビストに接近。
残り7周。ローゼンクビストがピットイン!!
佐藤琢磨がトップへ。
残り6周
佐藤琢磨ピットイン!!
残り4周
アレックス・パロウがトップ。
佐藤琢磨は14番手。
残り2周
観客総立ちの中で、エリオ・カストロネベスがトップへ。
しかし、前方のトラィック!!
問題なくすり抜けたエリオ、4回目のthe500!! 最年長ウィナー記録更新。
カストロネベス、久々の金網登り!!
カストロネベスは、ストレートを最終コーナーに向かってランニングして観客にアピール。出迎えたウィル・パワー、シモン・パジェノー、マリオ・アンドレッティの歓迎ハグを受けた。流石、ハッピーブラジリアン!!
最後にブリックヤードにキス。
エリオ・カストロネベス、2回目の2年連続優勝。
[STINGER]山口正己
photo by INDYCAR